あずきはイソフラボンやサポニンなどが豊富!基本の茹で方から栄養豊富な茹で汁活用法まで野菜ソムリエプロが指南
女性ホルモンによって大きく影響を受ける更年期の悩みには、あずきがおすすめだと野菜ソムリエプロの福島玲子さんは話す。「とくに年始によく使われるあずきは、イソフラボンが豊富で女性ホルモンの働きをカバーする働きが期待できます」と語る福島さん。さらにダイエットにも向いているという、あずきの栄養素について詳しく話を聞いた。 【写真】ふっくらと炊けた赤飯。魅力的なあずきの栄養成分を写真とともに紹介!
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女性の悩みやダイエットに効果的な栄養豊富
大豆や落花生は脂質を多く含む豆ですが、あずきは食物繊維と糖質、つまり炭水化物が主体の豆です。たんぱく質も豊富で、低脂質・高たんぱくなパワーフード。ダイエット向きなうえに、女性の悩みにも効果が期待できます。 ◆女性ホルモンに効果抜群!あずきの栄養素 あずきの特徴は、たっぷりと含まれるイソフラボン。植物性のエストロゲンとも呼ばれ、不足した女性ホルモンの働きをカバーしてくれる栄養素です。 イソフラボンには女性ホルモンのバランスを整える作用もあるので、女性ホルモンの減少に対しては女性ホルモンの代わりになり、女性ホルモンが過剰なときには女性ホルモンを減らす働きをします。 さらに、あずきは豆類の中でもとくにポリフェノールの含有量が多く、抗酸化作用による生活習慣病の予防や、美肌効果やシワ予防などアンチエイジング効果、血圧低下などの効果が期待されています。 ◆便秘やダイエットにもあずきがおすすめ あずきには不溶性食物繊維が多く含まれており、排便の促進や便のカサ増しの効果があるため、便秘の人には特におすすめです。また、少量でも満腹感を感じることができ、ダイエットにも効果的だといわれています。 文部科学省. 日本食品標準成分表2015年版(七訂)によると、乾燥あずきの食物繊維含有量は100gあたり21.1gですが、茹であずきの場合は33.5gに増えます。これは、あずきを茹でることで、でんぷんが難消化性でんぷんに変化するからだと考えられています。 ほかにも、エネルギー代謝にかかわるビタミンB1やビタミンB2、むくみを解消するカリウム、骨や歯を丈夫にするカルシウムなどもたっぷりです。