「古き良き4番でありたい」ソフトバンク山川穂高が貫くオールドスタイル 「原始的な方がまだ強い」 最新鋭に〝挑戦状〟
福岡市の球団事務所で契約更改交渉に臨んだソフトバンクの山川穂高内野手(32)が、〝オールドスタイル〟を貫くことを誓った。 ■元タレント夫人と腕組みハニカミ2ショット【和田毅秘蔵写真】 移籍1年目の今季は全試合「4番」でチーム唯一のフル出場。打率2割4分7厘、34本塁打、99打点を残し、いずれも2年ぶりとなる4度目の本塁打王と2度目の打点王の2冠を獲得した。 「古き良き4番」が山川の理想型だ。ソフトバンクは来季から打撃コーチを各軍1人体制にし、代わりに最新のAI技術を活用した「R&D」部門のスタッフたちが技術指導を担う。球団はアイピッチやトラジェクトアークといった最新鋭のピッチングマシンも取り入れているが、山川は「(王)会長が一番すごい数字を出してますし、会長は素振りじゃないですか。だから素振りが一番いいと僕は思ってますけど。(最新の技術が)今やってることがわかるのは(まだ先)。1年で飛躍的に伸びるのであればすごいですけど、僕は原始的な方がまだ強いかなと思ってます」と、バットを振る姿勢は変えない。 新たな目標もできた。「会長から『1年でも長くやりなさい』と言ってもらった」と、息の長い選手も目指す。「60歳まで」と口にし、笑いを誘いつつ「ほんとは死ぬまでやりたいです。野球をやってきた人生、一日ともかかさず野球をやってきたので、野球はずっとしたいですよね。生活の一部ですから」と話した。そのために今オフからは走り込む。「(現役が長かった)みなさんが走られているのであれば、僕も走ってみようかな」と、和田毅さんや工藤公康さんを見習う決意を示した。「5年先、10年先に今の笹川とか廣瀨とか若い選手が僕たち以上の成績を出すのであれば、そっちの勝ちですよね。走って僕たちが勝つのであれば、僕たちの勝ちですよ。そこでも勝負は勝負ですよね」と、最新鋭の機械を使う若手たちに挑戦状もたたきつけた。 山川は22日、契約更改交渉に臨み、1億5000万円増額の年俸4億5000万円プラス出来高払いでサインした。西武から国内フリーエージェント(FA)権を行使して4年契約で加入し、来季は2年目(金額は推定)。「本塁打を打ちまくって、打点を上げまくってて、(チームを)優勝に導けたら、それが一番最高の形なので。その最高を目指して今日からしっかり練習したい」と意気込んだ。(大橋昂平) 【#OTTOホークス情報】
西日本新聞社