「しょせん他人事ですから」中島健人が明かす価値観――「思い切って今日やってみた方が良くない!?」
――かなり大変そうですが、セリフはどのように覚えていらっしゃるのでしょうか? 「毎日膨大なセリフ量の撮影なので、帰ったらぐったりして台本を読めなくて。だから、実は撮影当日の朝に覚えています。この前は18ページぐらいの長ゼリフが続くシーンがあったので、それはさすがに前夜に、7時間ぐらいかけて覚えましたね。こんなにキツいんだって、リーガルドラマの洗礼を受けています。想像よりはるかに上をいっていて、さらに専門用語が多いから難しい!(笑)。でも、台本でSNSに関する内容を読み込んでいるので、友達とSNSの話をする時の知識が増えました。『それは情報開示請求の対象だね』とか。そういった必要な知識をたくさん勉強させていただいているので、今の僕はSNSに対して超強いです!(笑)」
――SNSに超強くなられた中島さんから、ぜひSNSとの付き合い方についてアドバイスをいただけますか? 「『限界が来たらもうSNSのアプリは消してください!』とお伝えしたいですね。無理して見るものではなく、自分を豊かにするものだと思うので。優しく扱えなくなるなと感じたら、1度消した方がいいんじゃないかなと。見たくなる気持ちってすごく分かるんですけど、自分にとってとても身近なものだからこそ、良い付き合いをしていった方がいいと思うんです。僕はこのドラマで、そういうことについてもあらためて学ばせてもらったので。“自分は自分、人は人”という基本的概念を持って、良識の範囲内で自分の感情を発信していってほしいなと思いますね」 ――ありがとうございます! 転機となった本作や保田弁護士という役柄に出逢われて、中島さんご自身も楽しまれているのが伝わっていますが、あらためてファンの方々にどんな思いを伝えたいですか? 「皆さんから日々いただいているポジティブな言葉は、僕の中ですごく栄養になっていて、とても元気になれます。だから、その恩返しができたらいいなと。4月から新しい環境に身を置いて、驚いている方もいらっしゃると思うんですけど、常に新しいことにチャレンジしたいし、その先で切り開かれる新境地みたいなものに、「U:nity(ユニティー)」と呼ばせていただいているファンの皆さんと一緒に飛び込んでいけたらなと感じています。音楽面でもいろいろ走り出していますが、俳優面ではこのドラマが1発目で、痛快でポップで元気になる作品だと思うので、今年の夏はこのドラマと楽しみながら走り抜けていこうよ! というメッセージを伝えたいかな。皆さんからのSNSを通じての元気な言葉を本当にたくさん吸収させていただいているし、みんなで一致団結してそれをさらに大きなものにできたらいいなと思っています。そして『いい夏にしようぜ!』って」 ――最後に、ドラマでは保田弁護士が「しょせん他人事」をモットーにSNSトラブル案件に向き合っていきますが、中島さんご自身のモットーがあれば教えてください! 「“思い立ったが吉日”です。僕自身、やりたいことがあっても『まだいいか!』と先延ばしにして5年後、10年後になることがあるんですよ。だから、それよりも『思い切って今日やってみた方が良くない!?』と、自分で自分を鼓舞しています。やるかやらないかを考えながら過ごすより、今やって失敗したとしても、それを成功につなげていく方がいいと思うんですよね。人生は1回しかないから、後悔のない日々を過ごしていきたいなと。そういう精神だから、すごく毎日が楽しいです!」 ――積極的に行動されているんですね。 「もしうまくいかなかったとしても、ポジティブなストレスになるというか。一つずつチャレンジしていって、それが自分の力になっていくのが、すごくすがすがしく、充実しているように感じる…そういう時間を今過ごさせていただいています」