チチパス今季を振り返り「屈辱的な経験」明かす<男子テニス>
SNSで今季を振り返り
男子テニスで世界ランク11位のS・チチパス(ギリシャ)が11月29日にインスタグラムを更新し、今年のNitto ATPファイナルズ(イタリア/トリノ、室内ハード)に出場できなかったことを「屈辱的な経験」と記した。 【ステファノス・チチパス 選手詳細情報】 26歳で自身最高世界ランク3位を記録しているチチパスは今季、タイトルを1つ獲得したものの、2018年以来6年ぶりに世界ランク2桁順位でシーズンを終了。 特に、年末の最終戦Nitto ATPファイナルズは2019年の優勝以降昨年まで5年連続で出場していたが、今年は出場することができず、参加選手棄権の際に代わりに出場する補欠として会場に待機していた。 しかし、欠場者もなくそのまま大会が終了。チチパスはこれまで自身が参戦していた大会を補欠として終えることとなった。 最終戦から約1週間、今シーズンを振り返ったチチパスはインスタグラムで「屈辱的な経験」と綴った。 「今年のATPファイナルズに出場できなかったことは屈辱的な経験で、回復力と展望の大切さを教えてくれた。僕はそれを求めて努力するが、『完璧』は自分の中に存在しないことを学んだ。たとえそれを望んだとしても、思うだけでは叶わない。本当の違いは、実行と一貫した努力にある」 「変化は必ずしも悪いことではない。それは忍耐と献身を必要とするプロセスだ。たとえすぐに結果が出なくてもね。この変化が、僕の行きたいところに導いてくれると信じているよ」 今年4月にロレックス・モンテカルロ・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、ATP1000)で優勝したものの、8月には父でありコーチでもあるアポストロス・チチパスと袂を分けたチチパス。現在はギリシャのデビスカップキャプテンでもあるディミトリス・チャツィニコラウをコーチに招へいし、来シーズンは12月29日に開幕する国別対抗戦ユナイテッドカップ(オーストラリア/パース、シドニー、ハード)からスタートさせる。