能登半島地震から1年 元日だけは自宅で…つかの間の「日常」過ごす被災者「チャンスに変える一年に」“人口流出”被災地の奮闘【news23】
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能登半島地震から1年。被災地が抱える課題の1つが「人口流出」です。今年を、賑わいを取り戻すための「前向きな年にしたい」と奮闘する新たな取り組みを取材しました。 【画像見る】「チャンスに変える一年に」“人口流出”被災地の奮闘 ■「元日だけは自宅で…」能登半島地震から1年 輪島市の山崎さん一家。地震から1年を自宅で迎えました。 山崎進さん(75) 「家族みんな元気だったのは本当にありがたい。ただその一言」 ただ、自宅は壊れたまま。壁のあちこちにひびが入り、柱も一時的に補強しただけの状態です。普段は仮設住宅に暮らしていますが、元日だけは家で過ごしたいと集まりました。 山崎恵美さん(43)長男の妻 「当たり前の日常ってこうだったのかなって。子どもらも家に帰ってきて顔の表情も違いますし、これが当たり前の日常として、これからそのままいけばいいんですけど」 生活を一変させた能登半島地震。死者は災害関連死を含めて504人、住宅の被害は約15万棟に上ります。中規模半壊となった山崎さんの自宅。修復して年内には戻ろうとしていた矢先… 9月に起きた記録的な大雨。地震の爪痕が残る能登を濁流が襲いました。 喜入友浩キャスター(去年9月) 「川のすぐ近くに仮設住宅があるんですが、大雨の影響で大木が土砂が流れ込みました」 山崎さんが暮らす仮設住宅は浸水し、自宅に繋がる道路も塞がれました。 山崎恵美さん(去年9月) 「(Q.今後の見通しは)何も期待しない、いつどうなるかわからないし。もう笑うしかないですよ。なぜ能登にこんな1年も経たず」 この2か月後… 喜入友浩キャスター(去年11月) 「清掃のために立ち退かないといけないということで、仮設も閑散としています」 山崎さん一家は引越し作業に追われていました。浸水した仮設住宅を業者が消毒するため、一時退去することになったのです。 家財道具をのせて向かったのは自宅。本格的に家に戻るのは、地震以来です。 山崎進さん(去年11月) 「(Q.久しぶりのご自宅は)なんか懐かしいというか言葉で表せません。慣れ親しんだ家やし、執着があります」