能登半島地震から1年 元日だけは自宅で…つかの間の「日常」過ごす被災者「チャンスに変える一年に」“人口流出”被災地の奮闘【news23】
“震災前の日常”を楽しみました。 山崎進さん(去年11月) 「もう最高。生き返った」 元日に集まった山崎さん一家。 山崎結生さん(13) 「楽しいです、たくさん」 山崎恵美さん 「やっぱこれが普通ですよね。こういうのが続けばいいんです」 “自宅で暮らしたい”。被災者は同じ思いを抱えています。 ■「誰もいない」進む人口流出、能登で6000人減少 仮設住宅の整備と入居は進み、公費解体も4割が終わりましたが、多くの人が自宅の再建に踏み出せずにいます。 輪島市東部、南志見地区の浜田栄八さん。 南志見地区は7割の建物が半壊以上となり、地震と大雨の際は一時孤立しました。 9月の大雨直後、ようやく入れた現地は… 浜田栄八さん(70) 「これはもっと上流にあった家。(Q.家の屋根ですよね?)もっと上から流れてきた」 「(Q.ここに家はなかった?)ここ川や」 「うちらの集落は破壊的で終わりや」 年が明け、がれきは大半が撤去され、塞がれていた川も見えるようになりましたが… 浜田きくゑさん(72) 「(Q.人はどうですか)誰もいない」 浜田栄八さん 「普段はうちら1軒だけでここにおる。みんな戻りたいという気持ちは持っとるやろうけど、もはやここを諦めて金沢とか行った人もいる、現実に」 復旧の遅れや経済的な理由から住まいの再建は進まず、住民の流出が加速。能登の人口は1年で6千人以上減りました。 浜田栄八さん 「南志見地区全体で運動会なり祭りなり、みんなで集まってわいわいと、田舎なりに結構にぎやかだった」 浜田きくゑさん 「寂しい、寂しいね、父ちゃん」 消えた“人の賑わい”。それを取り戻そうと奮闘する人がいます。この地区に暮らす奥田和也さん。ある“試み”を始めました。 ■経営者ら招きバスツアー「チャンスに変える一年に」 経営者らに来てもらい、地域の復興を考えてもらうバスツアーです。 奥田和也さん(53) 「9月に1回、(大雨による)土砂があったでしょ。この辺も水が来とって」