アームレスリング界の新カテゴリー「シッティング」とは? 健常者と障害者が戦える舞台
12月1日、JAWA(一般社団法人日本アームレスリング連盟)主催の「第1回 全⽇本シッティングアームレスリング選⼿権⼤会」が開催された。“シッティングアームレスリング”とは、その名の通り座った状態でアームレスリングを行なう競技であり、今回が日本初開催となった。 【フォト】今大会に参戦した世界女王・山田の試合風景
アームレスリングは立った状態で激しく行なう“卓上の格闘技”とも称される競技だが、シッティングルールではまた異なる戦いが繰り広げられる。 障害者と健常者が隔たりなく、近い条件の中で競技ができるように。障害のある⽅も気軽にアームレスリングの世界に⼊ってもらえるようにとの理念で生まれた同競技。車椅子がそのまま入る高さで試合が行なわれ、健常者は椅子に座った状態で競技を行なっていく。視覚障害のある人でも安全に競技ができ、車椅子使用でも健常者・一般選手と戦えることが特徴だ。 「全⽇本シッティングアームレスリング選⼿権⼤会」に出場した、アームレスリング世界チャンピオンの山田よう子は、「障害を持った人々の気持ちを少しでもわかり、寄り添い合いたいと思いました」と出場の理由を語っている。このように、健常者と障害者の架け橋となる可能性も秘めたシッティングアームレスリング。今後の発展にも注目したい。