【巨人】杉内コーチが見た“阿部慎之助監督”とは? 選手の自主性・モチベーションの維持「監督はそこまで見ていた」
巨人・杉内俊哉投手チーフコーチが、就任1年目のシーズンを終えた阿部慎之助監督について語りました。 【画像】ベンチでバットを手に見つめる阿部慎之助監督 杉内コーチは1軍を率いた阿部監督の印象について、2軍監督時代の厳しさに触れ「1軍の監督になって、あの厳しさが続くのかなって正直思ったんですけど…」と笑顔。 しかし、その姿は違ったといい「選手が自主的に動くような指導をされていた。やっぱり選手は自分たちの野球人生なんでね。自分たちが考えて野球をやらないことには、いくら我々が言ったところで本人の性格もありますから変わらない。その手助けをできるような首脳陣を目指したはずなんですよね」と阿部監督の変化について語ります。 さらに「選手のモチベーションを下げないようにしていたなと思います」と振り返った杉内コーチ。 「(試合中も)ベンチでいろいろ厳しいことを言うんですよ。『クイックしてない、ベースカバーいってない』って。そういったこともちゃんと僕に言ってくれて。でも『(選手に)今は言うな、試合後に言ってくれ』と。試合中に言うとそこばっかり気になってしまうのも監督は考えていたはずなので、“試合後に反省・次の試合に向けて課題”。その辺はちゃんと言ってくれていた」と語りました。 しかし、その指摘のタイミングも考慮の上。試合中に指摘することもあったそう。 「(井上)温大が1回、外に1球外したんですよ。140キロの置きにいったようなストレートを投げて。そしたら阿部監督に肩をポンとつかまれ『おい!俊(杉内コーチ)、ちょっと行ってこい!抜くとこじゃねえぞ!』と。そういう時はちゃんと切り替えて、同じ失敗を繰り返さないように今言ってこいと」 杉内コーチはこの言葉を聞いた瞬間「この1球確かにそうだな」と思ったそう。「僕も正直そこまで気づいてなかったんですよ。『次どれで勝負いくんだろうなー』ぐらいの感じだったんですけど、監督はそこまで見ていたので。僕、正直野球あんまわかってないなって思う時いっぱいあるんですよ。(元)キャッチャーで、やっぱり監督になってよく野球を見てるし。いや、すごいなって本当に思います」と、尊敬の念を口にしました。 (12月2日放送のCS日テレジータス『超ジャイアンツ』を再構成)