どうなる?J1昇格…王手の徳島が足踏みも優位…2枠目を争い2位福岡と3位長崎が残り3試合で熾烈な勝負
今節でJ1昇格チームが決まらず、逆に首位・徳島と3位・長崎の勝ち点差が「10」から「7」に縮まった。それでも、残り3試合で1勝すれば2位以内が決まる点で、徳島の優位は変わらない。 ただ、今月20日の最終節に福岡との直接対決が敵地で待つ日程を考えれば、13日にジェフ千葉、16日には大宮アルディージャをホームに迎える今後の連戦で昇格を決めたい。 水戸のGK牲川が「自分たちの目の前で昇格を決めさせない、という強い気持ちで戦った」と明かしたように、今後の相手も目の色を変えて臨んでくる。すべてを受け止めた上で岩尾は決意を新たにした。 「待っていても何もやって来ない。自分たちから手を伸ばしてつかみ取りにいかないと、何試合を戦おうが、勝ち点がいくつあろうが、つかめるものもつかめない。次は力強くつかみにいきたい」 福岡との勝ち点差を「4」から「2」に縮めた長崎は、手倉森誠監督が「満身創痍ですよ」と苦笑するほど故障者が続出している。 山形戦ではボランチが本職の磯村亮太が左サイドバックを務め、37歳のDF角田誠と足に違和感を訴えたFWエジガル・ジュニオがともに前半で交代した。 しかし、苦境に陥ってもチームが一丸となって離脱者の穴を埋め、昇格の可能性を繋ぎ止めてきた戦いの軌跡に、富樫は「こういうチームが昇格すべきだ、と感じています」と心を震わせている。 「全員が毎日、最善を尽くしている。自分も昇格するチームのひとつの駒として、何かしら役に立ちたいと常に思ってきた。今日の試合に関しては、それがゴールに繋がりました」 今後は13日に敵地で東京ヴェルディと戦った後は、16日にヴァンフォーレ甲府を、最終節には金沢をともにホームに迎える。山形戦を上回るホームの熱狂ぶりが力になると感謝しながら、手倉森監督は「可能性を信じて集まってくれるファン・サポーターと、歓喜を味わいたい」と力を込める。 「しぶとく、泥臭く勝てたからこそ、他会場の結果も我々にとっていい方向に動いたと思っている。残り3試合も一丸となって、じわじわと食い下がって戦っていきたい」