これを買ったのは間違いなかった! by 生方聡 第7位はボルボEX30 自動車評論家44人が選んだ「2024年 身銭買いしたいクルマのランキング!」
まさに「日本最適サイズ」(by山本シンヤ)の輸入コンパクトSUV!
雑誌『エンジン』の大人気名物企画、「エンジン・ホット100ニューカー・ランキングス」。「いい・悪い」ではなく、「身銭を切ってでも欲しいかどうか」、「そのクルマにどれだけ大きな愛情を注げるか」に加えて、今年はオリンピックイヤーにちなんで「時代のトップランナー」も選考テーマとした。44名のホット100選考委員のジャーナリストと編集部員、そして今年もEPC(エンジン・プレミアム・クラブ)会員が加わって、2024年の今だからこそ買いたいと考える20台にポイントをつけて投票し、新車で買える注目の100台を選んだ。まずは2024年版のホット100に選ばれた上位20台をカウントダウン形式で発表する。7位にランクインしたのはボルボのEVだ! 【写真12枚】未来的でサステナブルな先進のデザイン ボルボお得意のクリーンでシンプルな内装は唯一無二 詳細画像はコチラ ◆第7位! ボルボEX30 172pt ボルボ史上、最も小さいサイズのSUVであり、初のBEV専用車、EX30が初登場にして上位にランクイン。19人からの票を集めた。 今年3月、生まれてはじめてボルボのオーナーになった。クルマはEX30。いつもなら念入りに試乗して決めるのに、今回はデザインに一目惚れ。注文を入れてしばらく経って実車に触れることができたが、私の選択が正解だったことを確認し、すこしホッとしたのを覚えている。 EX30のデザインはエクステリア、インテリアともに、クルマのプロの心を捉えているようで、たとえばエクステリアについては、「ボルボらしさと電気自動車らしさを、グリルレスの顔などでうまく両立」(森口将之)、「北欧調エクステリアデザインは心に沁みる」(松田秀士)、「知的で清潔。都会でウケるのはよく分かる」(小川フミオ)などスタイリッシュなデザインが好評だ。 インテリアについても、「室内は明るく広々とした設計。機能的な収納をもつ空間づくりで居心地の良さをもたらす」(藤島知子)や「サウンドバーを採用してドアスピーカーをなくすなど、北欧デザインのセンスに感心」(森口)といった点に加えて、「リサイクル/オーガニック材が多く用いられている。小さなボルボの新世界は優しい」(飯田裕子)や「再生材を多用するなど、パフォーマンス自慢のEVと異なるインテリジェンス」(松田)といった環境への強い配慮もボルボらしいところで、高い評価を得ている。 取り回しのよいコンパクトサイズも注目され、SUVでありながら全高を1550mmに抑えたことで立体駐車場にも対応。まさに「日本最適サイズ」(山本シンヤ)の輸入コンパクトSUVなのである。 私自身、EX30とは約5カ月、6000kmをともにしているが、EVとしての性能の高さには目を見張るばかり。素早くスムーズな加速はもちろんのこと、季節を問わず安定した急速充電性能を発揮するのが実に頼もしく、EVが苦手とされる長距離ドライブに躊躇なく引っ張り出せるのがうれしいところだ。 そう思うのは私だけではなく、「早くから電動化を宣言しているボルボの最新BEVは実によくできている。走り、使い勝手に文句なし」(九島辰也)や「ボルボのシャシーがここまで完成度を高めたことに心を打たれた」(大谷達也)と好意的に受け止める人が多い。 それだけに、“お値段以上”と推す声も目立ち、「欧州ブランドの輸入電気自動車の中で最もコスパ高い」(国沢光宏)、「質感と乗りやすさとコストパフォーマンスを、上手にバランスさせたモデル」(竹岡圭)といった意見は十分納得がいく。 結論としては、モダンでスタイリッシュなエクステリアや、環境に配慮しながら北欧らしい心地よい空間に仕立てあげられたインテリア、日本でも扱いやすいボディサイズ、さらに、EVとしての優れた性能が詰め込まれたボルボの自信作であるEX30。「EV嫌いもいるでしょうが今買うならコレ! 北欧クオリティで標準装備考えると559万円は絶対に安い。後悔しないEV」(小沢コージ)という意見はまさにそのとおりで、これからEVで新しいカーライフをスタートさせたい人には、ぜひお勧めしたい、魅力あふれる一台である。 ◆ボルボEX30 全長×全幅×全高=4235mm×1835×1550mm。ホイールベース=2650mm。車両重量=1790kg。最大出力272ps、最大トルク343Nmを発生するシングル・モーターで後輪を駆動する。バッテリー容量は69kWh。車両価格=559万円。注文はすべてオンラインで完結する。 文=生方聡 写真=茂呂幸正 ◆ボルボEX30には18人が投票した! 172pt/飯田19pt+生方19pt+森口18pt+島崎16pt+松田14pt+小川13pt+小沢13pt+荒井11pt+吉田9pt+藤島8pt+菰田6pt+竹岡5pt+山本5pt+大谷4pt+山崎4pt+九島3pt+国沢2pt+嶋田2pt+EPC1pt ◆ジャーナリスト44人の「マイホット20」はENGINEWEBでチェック! (ENGINE2024年9・10月号)
ENGINE編集部
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