「今後は漫才師として生きたい」ジャングルポケット・おたけ 芸道の岐路に立つ今「実はコント、得意じゃなかった」
── 辞めてすぐ、芸人を目指したのでしょうか? おたけさん:芸人を目指しはじめたのは、美容師を辞めて1年後ぐらい。焼肉屋でアルバイトをしたり、フリーターをやってフラフラしていた時期がありまして。そもそも、お笑いって、自分にずっとある感覚だったんです。ふざけたり人を笑わせたりというのは好きだったんで、学生時代もずっとそういう感じでやっていました。ただ、お笑いが好きだったからこそ、自分のなかではお笑いの難しさみたいなものは感じていましたね。
── お笑いを本格的に目指すきっかけは、何だったのですか? おたけさん:あるとき、地元の友達とお酒を飲みながら話していたんです。「どうしようかな、これから俺」みたいな感じで。そのときに、酒の勢いもあって「芸人、いくか?」となって。地元の友達でおもろいやつが「NSC(NSC吉本総合芸能学院)っていうお笑いの学校があるよね」と言うんで、調べたんです。 そしたら、本当にタイミングですよね。NSCの入学願書締切がたまたま、その日の翌日だったんです。話をしていたのは深夜だったので、明けた翌日が願書締切日。「これ、まだ間に合うけど、明日だぞ?」となり「郵送じゃもう間に合わないじゃん」といって慌てて翌日にバイク便で願書を送りました。
── すごい行動力ですね。ちなみにそのとき、おいくつだったんですか。 おたけさん:22歳でした。それが1日ズレてて次の日だったら「もう締め切っちゃったじゃん」となって送っていないだろうし、締切の数日前でも、勢いがおさまっちゃって送っていないだろうし。まさに、タイミングだったのかなとは思います。そこから1年間、NSCの養成所での生活が始まりました。
■高校時代は1軍ポジションもテレビでの姿は「おもろくない」と ── 学生時代は、周りを笑わせたりするいわゆる「1軍ポジション」みたいな、目立つタイプだったのですか? おたけさん: S級ですね、それは常に(笑)。この間、高校の同窓会がありまして。20年ぶりぐらいに同級生に会ったんですけど、「当時は結構おもろいヤツって思ってたけど、テレビに出だしたとき『こいつおもろくないやん』ってなった」と言われて。「あの高校時代のおもろさは何だったんだ」みたいな。
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