「東大生」の親の年収はいくら?収入は遺伝する傾向にあるのか?
子どもを東大に行かせたい方の中には、「裕福でないといけない?」「遺伝は影響する?」と疑問に思っている方もいらっしゃるでしょう。東大生の親の年収は、一般の人と比較して高いのでしょうか。また、子どもの収入も遺伝の影響を受けるのでしょうか。 今回は、東大生の親の年収や職業について調べました。収入と遺伝の関係についてもご紹介しますので、子どもの進学について検討している方は参考にしてください。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
東大生の親の年収
東京大学学生委員会の「2021年度(第71回)学生生活実態調査結果報告書」によると、2021年における、生計を支えている方の年収(世帯年収)は表1の通りです。 表1
出典:東京大学学生員会「2021年度(第71回)学生生活実態調査結果報告書」を基に筆者作成 厚生労働省の「2022年(令和4年)国民生活基礎調査の概況」によると、2021年における児童のいる世帯の平均年収は785万円でした。東大生がいる家庭の世帯収入のうち750万円未満の割合は22.0%で、平均値が全体を引き上げているとしても、東大生の親の年収は高い傾向にあるといえるでしょう。 所得の分布を比較してみると、一般世帯では1200万円以上が全体の7.4%であるのに対し、東大生の親は年収1250万円以上が18.6%であるため、高所得世帯の割合が高いことが分かります。
東大生の親の職業
東大生の親はどういった職業に就いているのかが、気になる方もいらっしゃるでしょう。前述の「2021年度(第71回)学生生活実態調査結果報告書」によると、父親の職業で多かった職種は、以下の通りです。 ●管理的職業:37.3% ●専門・技術・教育的職業:30.1% ●事務・販売・サービス・保安等:18.8% 母親の職業については、以下の通りです。 ●事務・販売・サービス・保安等:36.8% ●無職:29.5% ●専門・技術・教育的職業:23.4% 母親が専業主婦の家庭は全体の30%ほどであり、この場合は父親が高収入を得ていると推測できます。