「3年間塾漬け」でも受からない子は受からないという現実、「公立中高一貫校」目指すのに欠かせない2つの条件
適性検査型入試は現状、生徒募集で苦戦している私立中学の頼みの綱になっています。2024年度、生徒募集が安定し始めた開智日本橋学園中学・高等学校が適性検査型入試を廃止したことは、それを象徴しています。 都市部に住む最大のメリットは、学校の選択肢の豊富さです。適性検査型の私立中学は選択肢の幅が狭く、その恩恵を十分に享受できません。偏差値50以上の私立中学が取り除かれた状態で適性検査型の私立中学を検討するなら、高校受験ルートにするか、負担覚悟で私立中学受験ルートに邁進したほうが、子どもに合った学校に出会える可能性が増えるでしょう。
ただし、地元の公立中学校をどうしても避けたいケース、初めからその私立中学を熱望しているケースはその限りではありません。 適性検査型の私立中学は倍率が非常に低く出ている学校が多くあります。勉強が得意でない子向けの学校もあります。こうした学校を積極的に狙うのもまた、多様な受験形態の一つなのです。
東田 高志(東京高校受験主義) :塾講師・教育系インフルエンサー