4日(水)も太平洋側は関東から西を中心に晴れて、紅葉が青空によく映えるでしょう。ただ、風は冷たく感じられる所が多くなりそうです。日本海側は冬らしい天気分布で、冷たい雨や雪の降る所があるでしょう。なお、週末は西日本の平野部でも雪が降る可能性があります。

次第に冬型の気圧配置へ

12月4日（水）の天気予報と降水確率

　3日(火)は東京でカエデとイチョウが色づいたと発表され、イチョウは連続した記録がある1965年以降で最も遅い黄葉となりました。 　4日(水)も太平洋側では、紅葉がよく映える青空が広がる見込みです。空気の乾燥も続きますので、火の取り扱いにご注意ください。 　一方で、北陸や東北付近を低気圧が通過し、次第に冬型の気圧配置となります。日本海側は雲が広がりやすく、冷たい雨や雪の降る所がありそうです。

12月4日（水）朝の天気分布（上）と夜の天気分布（下）

　4日(水)は朝から山陰から北の日本海側で雲が広がり、東北北部や北海道では平地でも雪が降るでしょう。朝は低気圧に近い北陸や東北日本海側で風が強まりそうですので、強風にも注意が必要です。 　昼過ぎ、さらには夜にかけても北陸から北を中心に、雨や雪が降ったりやんだりでしょう。特に北陸周辺は、一段と強い寒気が流れ込む夜以降を中心に大気の状態が非常に不安定となりそうです。落雷や竜巻などの激しい突風、そして急に強まる雨にも注意が必要です。

全国的に風冷えも　関東は日ざし暖か

12月4日（水）の予想最低気温（上）と予想最高気温（下）

　朝の最低気温は、北日本を中心に前日より大幅に冷えるでしょう。北海道や東北北部など雪の降る所では、路面が凍結するおそれがあります。 　上空に寒気が流れ込む影響で、昼間の気温は前日より低い所が多くなりそうです。晴れる太平洋側でも風が冷たいでしょう。ただ、全国で最後に寒気が流れ込む関東では、前日と同じく日ざしが暖かい見込みです。東京都心は18℃まで上がる見込みです。

週末にかけて上空の寒気強まる予想

週間天気予報

　4日(水)は日ざしが暖かい関東も、5日(木)以降は週末にかけて気温が右肩下がりとなる予想です。この先はしばらく冬型の気圧配置が続き、上空にはどんどん強い寒気が流れ込んでくる見通しです。そのため、週末は北陸から北日本の日本海側で大雪となるおそれがあります。また、西日本の松江や福岡でも雪が舞い、初雪の便りが届くかもしれません。 （気象予報士・鈴木悠）