日本のボーナスは「10年前」に比べていくら増えた? 平均「71万円」だけど、企業規模別ではどれだけ差がある? 大企業よりも「中小企業」のほうが増額幅は大きい!?
2014年から約10年で平均賞与は約5万円の増額
2014年の同調査を見てみると、2014年の平均賞与は約66万円(男性86万円、女性37万円)となっており、2023年のほうが5万円ほど高くなっています。一方で2014年と2023年の平均給料・手当(毎月の給料と手当の1年分)を比較すると、353万円から388万円と約35万円増えています。
大企業よりも中小企業のほうが10年前と比較して平均賞与額は上がっている
2014年の同調査によると、従業員10人未満・30人未満の男性の平均賞与額はそれぞれ21万円と41万円でしたが、2023年はそれぞれ31万円と53万円となっており、10万円以上アップしています。 一方で従業員数1000~4999人・5000人以上の男性の平均賞与額は2014年と2023年を比較すると、それぞれ約3万円増、約10万円減となっています。このように平均賞与の増加金額という観点から見ると、大企業よりも中小企業のほうが昔より賞与が増えていると言えます。 さらに、同調査によると、従業員10人未満の平均年収が約10年で50万円増えているのに対し、5000人以上の大企業は約13万円しか増えておらず、ここからも大企業よりも中小企業のほうが賃上げは進んでいると言えます。
まとめ
平均賞与額は約10年前の2014年と比較すると約5万円増えていますが、中小企業に絞って見ると約10万円増えており、大企業(従業員数1000~4999人で約3万円増、5000人以上で約10万円減)よりも増額幅が大きいことが分かりました。 しかしながら、従業員数が多ければ多いほど平均賞与額そのものの金額が大きく、中小企業と大企業では2倍以上の差があります。中小企業における賃上げは進んでいるものの、大企業との賞与金額をはじめとする格差は依然として大きいままであるのが現状です。 出典 国税庁 令和5年分民間給与実態統計調査 国税庁 平成26年分民間給与実態統計調査 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部