“年越し花火”で有名な超高層ビル「台北101」が改名? 台湾政界まで騒動に巻き込む“ゴージャス美魔女”の正体
台湾・台北市信義区にそびえるに地上101階の超高層ビル「台北101」こと「台北国際金融センター」。ショッピングモールや展望台、オフィスなどが入居するこの有名ビルがもっとも注目されるのは、ビル全体から花火が吹き出す年明けの瞬間だ。いまも着々と準備が進んでいるものの、今年は何やら巷がざわついている。その主役は9月に就任した台北101の“美魔女”会長。この年の瀬に「ビル改名の可能性」まで取り沙汰される背景とは――。 【写真】美脚あらわなミニスカ姿も…話題沸騰の美魔女会長、ラブラブの夫との熱いツーショット
初の芸能人会長は50歳の“美魔女”
9月から台北101の第6代董事長(会長)を務めているのは、俳優でタレントのジャネット・チア氏。12月23日、台湾メディアは「就任時から話題が絶えない」チア氏が、立法院(国会)の財政委員会に「また」出席したと一斉に報じた。 20日に届いた出席要請を受けてチア氏のスタッフが選んだ“衣装”は、台北101に入店している「ヴェルサーチ」のワンピース。現在50歳のチア氏は“美魔女”と呼ぶにふさわしい美貌とプロポーションでそれを着こなし、立法院に向かった。この衣装選びがニュースとして報じられる事実からも、チア氏が注目の的である現状がわかる。 チア氏のこれまでを振り返ろう。モデル出身の俳優・タレントとして活躍する一方、ブライダル会社の経営にも進出。プライベートでは不動産開発を手掛ける德杰グループの御曹司、王兆杰氏と2002年に結婚し、一男二女の母になった。コロナ禍では熱心な慈善活動で「防疫の女神」とも呼ばれ、民進党の頼清德氏が総統選挙に出馬する前には副総統候補に指名される可能性を囁かれたこともある。
中華隊への応援メッセージなのに…
何とも華やかな経歴だが、会長就任後は様々なニュースの中心となる。会長就任10日目にはいきなり脅迫メールが届き、10月には台北101初の双十国慶節(台湾の建国記念日)花火について「時間が短すぎる」などの批判を受けた。 財政委への初出席はこの花火から6日後のことだったが、開会予定が直前に変更されたため、夫の支払いでファーストクラスに搭乗して緊急帰国。どうにか間に合った財政委では運営状況の報告を行い、議員からは双十国慶節花火の自己採点を質問されたものの、表立った批判はなかった。 11月に台北101で大谷翔平選手の「50-50」ボール展示が始まると、チア氏の話題は野球のチャイニーズタイペイ代表(中華隊)が大健闘したプレミア12と重なり、さらには厄介なものに変化していく。 中華隊の4強が決まった翌日の11月18日、夜の台北101に中華隊への応援メッセージが映し出された。「台湾は勇敢に東京へ進む」「チーム台湾NO.1」という無難なフレーズに混じっていたのは、「德杰グループ ヨンジェと一心同体」。前述の通り、德杰グループはチア氏の夫と義父の会社、ヨンジェはチア氏の下の名前である。 「掲示料金はいくら?」「公私混同では」といった指摘を受け、チア氏は「50-50」ボール展示の協賛企業による寄付活動と関連していると明かした。だが、完全な火消しには至らず、一部では現在も批判が続いている。