“年越し花火”で有名な超高層ビル「台北101」が改名? 台湾政界まで騒動に巻き込む“ゴージャス美魔女”の正体
個人FBを優先するな! 記者が猛反発
東京ドームで中華隊の優勝を見届けたチア氏は、その2日後、台湾誌の暴露記事に出迎えられた。「従業員の不当解雇疑惑」「日本の株主が唖然」「コロナ禍での募金活動には別の目的があった」といった記事について、チア氏は同日にライブ配信を決行。双方が金銭的に納得しての解雇だったことなどを順に説明し、「悪は善に勝てないと信じている」と声を詰まらせる場面もあった。 そして12月、前述した2度目の立法院財政委である。初回とは異なり、議員たちの発言はやや厳しい内容となった。 国民党の鄭正謙議員は新年の花火に関するトラブルを“暴露”した。例年はシミュレーション動画の公開と記者会見を行うが、チア氏は台北101公式FBより1時間早く個人FBで動画を公開し、会見を行わなかった。台北101担当記者たちは以前からこうした“抜け駆け”に不満を抱いており、今回の件で広報用のグループチャットから数人が抜けてしまったという。民進党の李坤城議員はも、順序として「台北101の次がジャネット・チアであるべきだ」と、個人FBの宣伝使用に苦言を呈した。 対してチア氏は、会見の取りやめはコスト削減のためと説明。個人FBの使用は台北101公式への流入を生みだすにおいて「合理的な戦略であり、台北101の利益は損なわない」と反論した。台北101公式のフォロワーが約10万人、チア氏が65万人という数字を見る限りでは理にかなっている。
巷は賛否両論
就任4カ月で話題満載のチア氏だが、真っ当な批判なのか「出る杭は打たれる」なのかは判別が難しい部分もあるようだ。これまでの報道やFB投稿から浮かび上がるイメージは直観重視の行動派。ネット上でも、会長としての自覚ある行動を促す否定派、話題を作るために頑張っているとする肯定派が存在している。 チア氏の長年の友人であるPR専門家は「(チア氏の)ペースについていけない人々から不満の声が上がるのは当然」「私は彼女の独自性と正義感が好き。社会にはこういう人が必要」と擁護した。 一方、台北101の元会長は「自分の成果をすべて自分のものだと主張する必要はありません! それをすると、あなたの浅はかさと虚栄心が際立つだけです」と厳しく批判している。