和洋折衷をコンセプトにグローバルに活躍するデザイナー、桑田悟史とは
人類が火星移住する未来までを見つめる
20年近くかけて10代前半で掲げた「自分のブランドを立ち上げる」という目標に向かって努力を重ね、遂に新人の誰もが羨む賞を受賞したわけだが、今後についても綿密なプランを立てているのだろうか? 「特に日本での知名度がまだまだ低いので、引き続きこつこつ頑張っていかなければなりません。生地作りを他企業から注目していただいていることもあり、こちらもますます力を入れていきたいですね。将来については、実は人類が火星に移住するところまで考えているんです。火星にある資源だけで服を作るとか…これから宇宙開発は絶対重要になってくると思うので」。 幼い桑田が「和洋折衷をテーマとしたブランドを立ち上げる」と宣言した時も、周りの大人は戸惑ったのだろうか。今聞くと少々突飛に思われる火星での服づくりだが、桑田のこれまでを考えると、着々と準備を進めて実現させるような気もしてくる。今後ランウェイショーの開催やショップのオープンなど、ファッションデザイナーとして少しずつ歩を進めていくのだろうが、それがどう実を結んでいくのか目が離せない。 BY ITOI KURIYAMA