社会と戦う女性たちを描いた映画5選!
動画を武器に社会問題に迫る!『燃えあがる女性記者たち』
インド北部でカースト外の“不可触民”として差別を受ける女性たちにより、2002年に設立された新聞社カバル・ラハリヤの奮闘に迫るドキュメンタリー。地域社会での差別、女性への暴力や性犯罪など、大手メディアが取り上げない問題を報道し続けてきたカバル・ラハリヤが、YouTubeなどのSNS発信を主とするデジタルメディアとしての挑戦を開始。スマホやタブレットを手に、小さな声を粘り強くすくい上げていく記者たちの姿を追っていく。主任記者として果敢に戦う一方、子育てと夫の無理解に苦慮するミーラや、世の中のために前を向いて突き進んでいく記者たちのたくましく、チャーミングな姿に魅了される。
仕事と家庭の両立に四苦八苦!『ケイト・レディが完璧な理由』
投資会社のファンド・マネジャーとして、数々の成果を上げてきたケイト・レディ(サラ・ジェシカ・パーカー)。プライベートでは夫と2人の子供を持つケイトに、さらなるキャリアアップの機会が舞い込む……。大きなプロジェクトを任されたビジネスウーマンが、仕事と家庭の両立に四苦八苦するヒューマンコメディ。本社のあるニューヨークと自宅のあるボストンの往復に頭を悩ませるなど、リアルな問題に目が向けられる。原作となっているのはイギリス人ジャーナリスト、アリソン・ピアソンのベストセラー小説。ユーモラスな作風の中に、仕事はもちろん、夫婦生活や育児に悩む者へのヒントが詰まっている。
参政権を求めて闘った女性たち!『未来を花束にして』
劣悪な環境の洗濯工場で働くモード(キャリー・マリガン)は、女性参政権運動を展開する過激な活動家たちに出会う。そんな中、政府による女性参政権運動の取り締まりが厳しくなり、活動に興味を持ち始めたばかりのモードもマークされてしまうことに。そのせいで夫から離婚を言い渡され、幼い息子と引き離される。さらに工場も解雇されてしまったモードの世界はたちまち一変するが……。1910年代のイギリスで、参政権を求めて闘った女性たちの実話をもとにした物語。WSPU(女性社会政治同盟)のカリスマ的リーダー、エメリン・パンクハーストをメリル・ストリープが演じ、演説シーンでは鮮烈な印象を放っている。