〈ジャヌ東京〉の〈虎景軒(フージン)〉でモダンチャイニーズの珠玉の料理を体験!
山口さんのスペシャリテのひとつが、メインディッシュの“虎景軒スペシャリティ 黒毛和牛フィレ肉 ペンジャ産黒胡椒炒め 黒にんにくソース”。黒毛和牛のフィレ肉に、外側をカリッとさせるため水溶き片栗粉をまとわせてから、高温で1分半ほど揚げた。職人技によって、外はカリカリに中はジューシーかつやわらかに焼き上がっている。黒にんにくソースは馥郁たる香りで、黒胡椒がチャーミングなアクセント。 デザートは5種類の中からチョイスできて、一番人気は“アルフォンソマンゴーのプリン”。砂糖を使用しておらず、アルフォンソマンゴーの自然な甘みだけで作られている。果肉感も適度に残されていて、食べ応え満点。添えられた濃縮ミルクで、途中から味変してみて。
ナチュラルワインや中国酒なども充実しているから、アシスタントマネージャーの望月一貴さんをはじめとしたソムリエに相談するといい。 最初に飲みたいのは、“テルモン レゼルヴ・ブリュット”(120㎖ 4100円)。華やかなバニラの香りが特徴ながらも辛口でキリっとしている。山口さんの工夫を凝らした繊細な料理に寄り添う。“鑑湖酒坊 カラメル無添加 紹興酒10年”(100㎖ 2700円、680㎖ 1万8700円)はカラメルを使用していない紹興酒。エレガントな酸味があり、ほんのりとした甘味が心地よい。紹興酒を用いた料理にはもちろん、それ以外の料理にも合う。“ドメーヌ・シモン・ビーズ サヴィニー・レ・ボーヌ 2019”(100㎖ 4800円)は銘醸地の白ワイン。ブドウからのやわらかな果実味が、ミネラル感によって引き出され、ワインの輪郭を整えている。
店内は赤を効かせたインテリアが象徴的で、クールかつスタイリッシュ。オープンキッチンでの調理風景を鑑賞できるのもいい。天井高が3.9メートルと高く、テーブル間隔が広いのでゆったりと過ごせる。テーブルに加えて、カウンター席や、個室4室(2名、6名、8名、10名)も設けられているから、様々なシチュエーションで利用できそう。 伝統的でクラシックな中国料理に、山口さんのモダンな解釈が新しい食味を創出している。〈虎景軒(フージン)〉で珠玉の料理の数々を体験してみて!