全米メディアは大谷翔平の平均球速8キロダウンを懸念「休息が必要ではないか」
さらに「彼は前回登板時にも似たように『重たい』感じを伝え ており、このことが今回の大谷の先発の間隔を1日増やした理由だった。マドン監督は『水曜日の試合前に私とスタッフは大谷に1日休みを与える計画について議論していた』と語った。大谷は今シーズンすべての試合でプレーしている」と、全試合出場の大谷に疲労が蓄積している状況を危惧した。 USAトゥデイ紙は「大谷がクリーブランド戦の敗戦で落ちた球速に苦闘」との見出しを取り、「野球における地球上で最高の『ショー(sho)』が本拠地のマウンドと打線に帰ってきた。しかし、大谷の球速が今シーズンの平均から3から7マイル(約5キロから11キロ)低かったことから、興奮はすぐに懸念に変わった」と報じた。 記事は「1回にフランミル・レイエスにタイムリー二塁打を許したが、(配球で)変化球の比重を増し、その後のピンチを何とか切り抜けてみせた。だが、大谷の球速が落ちたことに関してソーシャルメディアの警鐘は静まらなかった」と、SNS上に大谷の球速低下を危惧する声があふれたことを伝えた。 MLB公式サイトは「『ただ(体が)動かなかった』大谷の球速落ちる」との見出しを取り、「二刀流スターの大谷はインディアンス戦の先発登板での球速が急激に低下していた。だが、その球速が彼のパフォーマンスを大きく妨げることはなく、勝敗つかず4回2/3(2失点)の安定した投球を見せた。彼は『故障していない』と登板後に語った」と報じた。 同メディアによると、この日の大谷の直球の平均球速は91.3マイル(約147キロ)でシーズンの平均よりおよそ5マイル(約8キロ)落ち、スプリッターは平均82.7マイル(約133キロ)で、シーズンの平均から7マイル(約11キロ)低かったという。 「だが、彼は4回に95マイル(約153キロ)の直球を続けて投げ、まだ力が残っていることを示した。球速はダウンしたが2-3の敗戦の中、5安打2四球2失点で5三振を奪った」と、軸のボールをカットボールにシフトして崩れなかったことを評価した。
CBSスポーツも、大谷の球速低下に注目し、「メジャーでキャリア3度目となる投手以外の守備位置に入ったこと以上に、この夜の大谷の注目すべき側面は、彼の球速の低下が目立ったことだった」とし他メディアと同じく平均球速の比較データを示した。 「控えめだった大谷の球速でも、31スイング中11の空振りを奪って空振り率は35%だった。優れた数字を生み出すことを止めることはしなかった(シーズン標準は38%)。マドン監督は、試合に大谷を残したこと(ライトを守らせ)が表すようにスピードガン表示(球速低下)を心配していないようだった」と続けた。 大谷の次回登板と今後の起用法に注目が集まる。