67歳オバ記者、都知事選出馬表明した石丸伸二さんの取材で安芸高田市へ 会いたかった理由と「67歳にはきつかった」過酷スケジュールについて
ライター歴45年を迎えたオバ記者こと野原広子(67歳)。以前から注目しているのが、東京都知事選に出馬表明した前安芸高田市長の石丸伸二さん(41歳)だ。念願叶って、その石丸さんにインタビューできることになり、東京からはるばる広島の安芸高田市へ。取材秘話と「67歳にはきつかった」というスケジュールについて綴る。 【写真】オバ記者が安芸高田市まで会いに行った石丸伸二さんとのツーショット。他、地元書店では平積み!の石丸さんの著書
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石丸伸二さんへのインタビューで安芸高田市へ
67歳ってどんなイメージ? 役所からは「前期高齢者」と呼ばれて3年経つから、間違いなく“老人”なんだけどその自覚がありやなしや。というのも最近の私は40代の頃と変わらないスケジュールで働いているんだよね。 先週は安芸高田市まで市長だった石丸伸二さん(41歳)にインタビューに行ったんだけど、まぁ、そのスケジュールのすさまじかったこと! その話はともかく、都知事選に出馬表明した彼のこと、知ってます? 知っている人は「ええ~っ、ほんとにインタビューできたの? すごーい、うらやましー。いいなぁ」とすごい騒ぎ。が、「誰それ?」という人も少なからずいるんだわ。
YouTubeで“おじさん議員”との攻防を毎日チェック
私が彼を知ったのは1年前のこと。YouTubeで地元紙の若い記者と口論をしているのを聞いてからよ。安芸高田市の市長として「よく調べてから取材に来てください」とビシビシと記者を詰めていくのを聞いて、「ふんっ。記者の苦労も知らないでさ」と反感を持った私。京都大学を卒業して大手銀行に就職してニューヨーク支社勤務? ふーん、そんなエリートが衰退した故郷の市長になるために戻ってきた? ふーん。てな感じでたいした興味も持たなかったの。 でもYouTubeって、ある番組をちらりと聞くと、AIとやらが「あんた、好きでしょ?」とそれ系の番組をどんどん送ってくるじゃない? 次はおじさん議員を声を張り上げて詰めていたのよ。で、話を聞いていたら、むむむ。市長の話は理屈が通っている。おじさん議員は私が田舎でさんざん見てきた「若造が何言うんだ、オラッ」と理屈より気合いの人たち。気がつくとこの攻防が面白くなって毎日視聴するようになってね。これまで地名すら読めなかった安芸高田市市議会の議員たちのキャラクターまで私の中ですっかりおなじみになっていたわけ。 その主役である市長が会ってくれるという。しかも翌日は退任式という日に。もう、嬉しいなんてもんじゃないって。この1年間、もし会ったら聞きたいことが喉元まで詰まっていたんだから。