ところでビシエドは? 助っ人移籍市場大活況で「NPB4球団が交渉中」の"優先順位"に変化の可能性も
今オフ、助っ人移籍市場が大活況の様相を見せている。 12月2日にNPBから来季の各球団の保留者名簿と自由契約選手の公示が行われた。 【動画】スタジアムを熱狂させた待望の一発!ビシエドの今季1号ホームランを見る 自由契約となった選手では今季も日本球界で実績を残した選手が多く名を連ねた。野手の注目株ではオリックスに在籍していたレアンドロ・セデーニョ、DeNAに途中加入ながら特にポストシーズンで存在感を示したマイク・フォード、巨人に途中加入で献身的な姿勢も光ったココ・モンテス、投手では中日の絶対守護神、今季2度目のセーブ王に輝いたライデル・マルティネスも自由契約選手となっている。 そんな中、4日付の『スポーツニッポン』では西武が前オリックスのセデーニョ獲得に乗り出していると報じている。西武は今季歴史的な貧打にあえぎ、助っ人補強による打撃上積みを目指す方針を示していた。 今季チーム最多の15本塁打をマーク、ベネズエラ出身のパンチ力ある強打の右打者は補強ポイントに合致するとあって、今後の動向も注目される。 そしてセデーニョの西武入りが確実となれば、移籍市場にいるほかの助っ人陣の去就にも影響を与えそうだ。 今オフの助っ人野手移籍市場で早くから注目を集めてきたのは中日から戦力外通告を受けたダヤン・ビシエドだった。 今季35歳シーズンを迎えたビシエドは開幕1軍入りを逃がすと、1軍出場は15試合、本塁打は1本にとどまった。 9シーズン在籍した中日を離れることは決まったが、現役続行を目指し、再び日本球界でプレーしたいと発言もしていた。 ビシエドをめぐっては全米野球記者協会に名を連ね、キューバ球界にくわしい情報を発信しているフランシス・ロメロ記者は「情報筋によると、ビシエドは2025年、中日に復帰する予定はない。少なくとも4つのNPBチームが交渉中だ」と発信していた。 ただここにきて、フタを明けてみれば、来季も日本球界で活躍を見込めそうな有望助っ人が多く移籍市場に出てきたとあって、ビシエドの去就に再度注目が集まっている。 かつて首位打者、最多安打にも輝いた右の強打者、だが近年では一定のゾーンが打てないこともクローズアップされている。 来季が36歳シーズンとなるベテランを獲得するにあたっては、再び勝負強い打撃を取り戻せるか、またチーム編成上においては日本人選手扱いとなっていることで、この点では有利に働く面もある。 野球に真摯に取り組く姿勢も知られている。名古屋を沸かせた助っ人は来季どこのユニホームを着ているのか。今後も動向が注目されそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]