ユニクロとのコラボだけじゃない!31歳で亡くなったキース・へリングが作品に込めた知られざる想いとは…
80年代のポップ・カルチャーをけん引した存在として、没後23年以上経った今も老若男女問わず人気のあるキース・へリングの作品。ユニクロとコラボレーションした「UT」のTシャツなどファッションアイテムとしてはもちろん、壁紙やポスターを飾ってインテリアとして作品を楽しむ人も多いアーティストです。 そんなキース・へリングの展覧会が、東京・六本木の森アーツセンターギャラリーで開催中(2024年2月25日まで)。アートを通じて強いメッセージを発信し続けたへリングの作品約150点が集結し、光・闇・喧騒などをテーマにした展示空間のなかで作品を鑑賞することができます。 【写真集】キース・へリング展の代表作&おすすめ展覧会グッズ 今回はキース・へリング展で見ることができる代表作とともに、展示会場で見つけたおすすめのグッズをご紹介します!
キース・へリングとは?
キース・へリングは、アンディ・ウォーホルやジャン=ミシェル・バスキアなどとともに、1980年代のアメリカ美術を代表するアーティスト。1958年アメリカのペンシルベニア州に生まれ、1980年代初頭にニューヨークの地下鉄駅構内で使用されていない広告板を使った「サブウェイ・ドローイング」をはじめ、注目を集めました。絵や彫刻だけでなく、舞台デザイン、ポスター、自らデザインしたグッズを販売するポップショップを開くなど、多岐に及ぶ活動で国際的に高く評価されました。 へリングの作品は「アートはみんなのために」という信念のもと、楽しさや遊び心が感じられる鮮やかな色彩と独特なシンボルが特徴的。また、HIV・エイズ予防啓発、LGBTの認知拡大、核放棄など、さまざまな社会・政治トピックをテーマにしたメッセージ性の強い作品を数多く制作しました。 アーティスト活動をしていたのは約10年間。エイズと診断されて1990年に31歳の若さで亡くなるまでの間も、児童福祉活動などを積極的に行い、アートを通じて闘い続けました。そんなへリングの作品は、死後30年以上経った今日でも世界で高く評価されています。