ユニクロとのコラボだけじゃない!31歳で亡くなったキース・へリングが作品に込めた知られざる想いとは…
キース・へリングの代表作1:ニューヨークのサブウェイ・ドローイング
キース・へリングが注目を集めるきっかけとなった「サブウェイ・ドローイング」。へリングは「ここならあらゆる人が自分の作品を見てくれる」と、人種や階級、性別などに関係なく多くの人が行き交うニューヨークの地下鉄駅に目をつけ、構内の空いた広告板に貼られた黒い紙にチョークで素早く絵を描いていきました。 サルのような動物が大勢の人々にもち上げられている作品や、光り輝く赤ん坊、吠える犬、光線を出す宇宙船など、コミカルで想像力を刺激するイメージは、多くのニューヨーカーを魅了しました。
キース・へリングの代表作2:最後の版画作品集「イコンズ」
キース・へリングが亡くなった年、最後の個展で発表した版画作品集「イコンズ」。へリングのトレードマークとして有名な「バーキングドッグ(吠える犬)」など、5つのモチーフで構成されていますが、そのなかでも特に知られているモチーフが写真中央の作品「ラディアント・ベイビー(光り輝く赤ん坊)」です。 へリングは赤ん坊が人間の完璧な姿であり、未来への希望の象徴であると考えていたそう。この光り輝く赤ん坊は、へリングがストリートでマーカーやチョークを使って絵を描きはじめたときから死の寸前まで、ずっと描き続けたモチーフでした。
キース・へリングの代表作3:幅6mを超える大作「スウィート・サタデー・ナイトの舞台セット」
1985年、黒人のストリートダンスと社交ダンスの300周年記念で上演されたパフォーマンス「スウィート・サタデー・ナイト」の舞台セット。横幅6mを超える大画面いっぱいに黒い線でダンサーが踊るように描かれていて、躍動感にあふれています。実際の舞台ではこのセットの前でダンサーがブレイクダンスを踊り、作品を盛り上げました。 ポップアートの世界のみならず、舞台芸術や広告、音楽など幅広い業界と関わりながら制作の場を広げっていったへリング。ニューヨークで最盛期を迎えていたクラブカルチャーの熱気と生命力に溢れた、愛と生きる喜びを表現している作品です。
キース・へリング展で見つけたおすすめグッズ
キース・へリング展の会場ではファッションアイテムや食器、文房具など、へリングの作品があしらわれたさまざまなグッズが販売されています。そのなかでも生活をポップに彩ってくれそうな、インテリアにおすすめのグッズがたくさん。 へリングの作品「イコンズ」のモチーフがプリントされたラウンドプレートや、マグカップトートバッグなどさまざまアイテムが展開されているので要チェックです! 「アートはみんなのために」という信念のもと、誰もが楽しめる作品を描き続けたキース・へリング。彼が作品に込めたメッセージの数々は、現代を生きる私たちの心にも響くものがあるはず。展覧会で実際に作品を鑑賞しながら、へリングの想いを感じ取ってみてください。