「またトラ」で世界の紛争どうなる? トランプ氏がプーチン氏と電話会談か 「エルサレムはイスラエルの首都」発言の過去…ガザ市民の思いは【news23】
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トランプ氏の“圧勝”に終わったアメリカ大統領選挙。トランプ氏の就任は世界の紛争に大きな影響を及ぼしそうです。いまだ戦闘が続くウクライナやガザ。今後の展開はどのようになるのでしょうか。 【写真を見る】「またトラ」で世界の紛争どうなる? トランプ氏がプーチン氏と電話会談か 「エルサレムはイスラエルの首都」発言の過去…ガザ市民の思いは【news23】 ■トランプ氏「私は戦争やめさせる」 ウクライナ紛争“早期終結”に意欲も… ロシア国防省は10日、モスクワを狙ったウクライナ軍によるドローン攻撃があり、郊外で34機を撃墜したと発表しました。一部は落下して住宅で火災が起き、5人が負傷しました。 ニューヨーク・タイムズによりますと、ロシア軍は西部・クルスク州で北朝鮮の兵士を含めた5万人規模の兵力を集結させていて、数日以内に大規模な反転攻勢が始まる可能性があるということです。 激化するロシアとウクライナの戦闘。 トランプ氏(6日) 「皆、私が戦争を始めるというが、私は戦争をやめさせる」 大統領選の「勝利宣言」でこう話していたトランプ氏。この翌日の7日、ロシアのプーチン大統領と電話会談をしていたとアメリカのワシントン・ポストが報じました。 トランプ氏はプーチン氏に「ウクライナでの戦闘をエスカレートさせないように」と伝えたうえで、ウクライナ紛争の「早期終結」に向けて今後も協議を続ける意向を示したといいます。 一方、ロシア側は「うその情報だ」としてこの電話会談を否定していますが、プーチン氏はトランプ氏の勝利を歓迎しています。 プーチン大統領 「この場を借りて彼がアメリカ大統領に選出されたことを祝福したい」 ■ガザ市民「彼は我々にとって敵」トランプ氏へ募る不信感 一方、「早期終結」を懸念するのは、ウクライナのゼレンスキー大統領です。 ゼレンスキー大統領(7日) 「私はトランプ氏が迅速な解決を望んでいると信じている。しかし、私は早期終結には損失が伴うと確信している」 アメリカ外交の専門家は、トランプ氏がウクライナ支援のストップを見据えていることが背景にあると指摘します。 上智大学 前嶋和弘 教授 「アメリカからの武器支援がないと(ウクライナは)戦争を継続することができない。今ここで停戦となると『(ロシアが支配している)東部と南部を諦めろ』という停戦。ロシア側は意図した通りですけど、ウクライナ側にとってみればとんでもない話。要するに風穴は開いた。ただ、この風穴の向こう側がいい世界かどうかは何とも言えませんよね」