楽天ドラ1 明大・宗山が背番号「1」 入団交渉前に異例の発表
楽天は19日、ドラフト1位で入団する明大・宗山塁内野手(21)の背番号が「1」となることを発表した。巨人の王貞治、ヤクルトの若松勉ら球史に名を残した選手がつけ、同じ遊撃手では阪神などで活躍した鳥谷敬も背負った番号で「ミスターイーグルス」への歩みを進める。 仙台市内の球団事務所で、石井一久シニアディレクター(SD)が5球団競合の末に交渉権を獲得した宗山が背番号1をつけることを公表。その意図を「(昨季まで)松井(現パドレス)が大きくしてくれた偉大な番号だけど、その重圧に打ち勝って大きく羽ばたいてほしい。打者として(1番が)似合う選手になってほしいと思います」と説明した。 楽天ファンにとって背番号1は、昨季まで守護神を務めて最多セーブに3度も輝くなどNPB通算236セーブの守護神左腕がつけているイメージがまだまだ強い。球団の期待は、1番を野手のイメージに変え、“宗山色”に染めること。そして球界を背負うスター選手に育ってほしいという強い期待も込めている。 きょう20日に都内で入団交渉を行う宗山に対し、一足早く背番号を公表するのは異例だ。「ウチの中では(意味の)でかい番号」と石井SDは繰り返す。3年連続4位から三木新監督として巻き返しを狙う25年シーズン。「20年に1人の遊撃手」と称される即戦力のスター候補生が、13年を最後にリーグ優勝から遠ざかっている杜の都を熱くする。(伊藤 幸男) ≪遊撃では鳥谷ら≫球界全体では通算868本塁打の王貞治(巨)、通算317勝の鈴木啓示(近鉄)、首位打者2度の若松勉(ヤ)、歴代2位1939試合連続出場の鳥谷敬(神)ら背番号1のレジェンドが数多くいる。現役では栗山(西)、山田(ヤ)の他、現在開催中のプレミア12のメンバーでは桑原(D)、森下(神)がつけている。