【阪神JF】グランアレグリアを彷彿!?タピット産駒でも芝OK 唯一の不安材料は?/調教班の鬼ジャッジ
[GⅠ阪神ジュベナイルフィリーズ=2024年12月8日(日曜)2歳牝、京都競馬場・芝外1600メートル] 【写真】似てる?2歳時のグランアレグリア 【調教班の鬼ジャッジ】 先週に馬体は間近でチェック済み。軽いキャンターも確認してある。ゆえに2日の最終追いを見終えたあとでもメイデイレディの印象は大きく変わらない。 結論を述べる前に一般的なイメージの払拭から先にしておく。タピット産駒といえば、父と同じ芦毛のラニが日本では有名で、数多くいる本国での活躍馬では、フライトラインのシルエットを思い浮かべるファンも多いだろう。つまりはパワーを優先としたタイプ。米国3冠で最もタフなベルモントSとの親和性も高く、フライトラインのような馬であっても豊富なスタミナを有している。これがタピット産駒の本質だ。 だが、この馬はキャラクターが違う。2歳牝馬ということもあるだろうが、薄手の馬体から受けるイメージはスピード。スピードというよりも切れを感じる。しなやかと言うほどではないが、米国馬に多いゴツゴツとしたところは皆無。最初に見た時は母の父タピットのディープインパクト産駒グランアレグリアを思い出したほどだった。実際、走り出してからの伸びのあるフットワーク。ストライドの大きさと反比例する形の回転の速さ。A級の能力を持つ芝馬という印象で問題ないだろう。 腹構えはすっきりし過ぎているほど。だが、トモの厚みは失っていない。状態に関しての不安は感じない。調教師がノープロブレムを強調していたが、初めての右回りで外に膨れる米国馬を過去に見てきた。右回りで坂の下りを走る姿を見てみたかったのは事実だが、あのフットワークなら坂は問題ないだろう。
松浪 大樹