メタプラネット、2025年にビットコイン保有10,000枚超を目指す──元ゴールドマン・トレーダーが経営指揮する日本企業の正体【2025年始特集】
ビットコイン保有企業で世界トップ10入りを目指す
ビットコイン・トレジャリーズ(Bitcoin Treasuries)は、ビットコインを保有する企業やファンドのランキングが一目で分かるサイトだ。このランキングによると、43万9000BTCを保有するマイクロストラテジーが現時点でトップに君臨している。 イーロン・マスク氏のテスラ(9720BTC)が3位で、米暗号資産取引サービス大手のコインベース(9480BTC)は4位。ビットコインを長年にわたり支持してきたジャック・ドーシー氏が率いるブロック(Block=旧Square社)は、8363BTCで8位に位置する。 上位10社には米国とカナダの企業がずらりと並び、メタプラネットは現在20位だ。 果たしてメタプラネットは今年、どれほどのビットコインを買い付け、保有量を増やしていくだろうか? 「公の場で聞かれれば、『可能な限り多くのビットコインを購入したい』と答えるだろう。ただ、現在の保有量を2倍にするだけでは不十分だと考えている」とゲロヴィッチ氏は話す。 「私たちの目標は、世界でトップ10のビットコイン保有企業にランクインすること。そのためには、保有量を10,000BTC以上に増やす必要がある」 ハーバード大学で応用数学と金融を学んだ後、ゴールドマン・サックスに入社したゲロヴィッチ氏。その後、東南アジアのホテルビジネスに参入し、ホテル業とビットコイン事業を並走するメタプラネットの経営を担うまでに至った。オーストラリア政府の外交官を務めた父を持ち、日本での生活も長い。 今年、メタプラネットによるビットコインの買い付けは昨年以上に、暗号資産市場に加えて株式市場からも注目を集めるだろう。同時に、ホテル事業を再定義し、メディア事業を始めることで、メタプラネットは企業価値をさらに向上できるだろうか。ゲロヴィッチ社長の手腕が試される。 |インタビュー・文:佐藤 茂|撮影:Yossy 【2025年始特集】インデックス“となりのWeb3”、日常に浸透する「夏」がやってきた【2025年始特集】一覧
CoinDesk Japan 編集部