「もうちょっと死に方考えてほしかった。クソ」須藤早貴被告に12月12日判決「あなたとはセックスできないと言った」”紀州のドン・ファン”殺害事件記者が見た『法廷バトル』
■須藤被告のスマートフォンの「検索履歴」 検察側は「不自然な検索」
一方で、裁判で大きな争いとなったのは須藤被告のスマートフォンの「検索履歴」。 検察官:野崎さんと電話した7分後に『完全犯罪』と検索している。野崎さんと『完全犯罪』は関係がありますか? 須藤被告:ないです。 検察官:『覚醒剤・過剰摂取』というワード自体で検索したのは事実ですか? 須藤被告:まちがいないです。 検察側は「不自然な検索」と指摘。
■「昔から特殊な殺人事件とかグロテスクなものを調べるのが好き」
一方、弁護側の質問に対してはこう弁解した。 須藤被告:昔から特殊な殺人事件とかグロテスクなものを調べるのが好きでした 弁護人:平成29年に猟奇殺人などを検索して、アクセスしていますね。これは野崎さんと知り合う前ですか? 須藤被告:はい。 弁護人:知り合った後にも調べていましたが、特別な理由はありますか? 須藤被告:ないです。 弁護人:『老人・死亡』などの検索履歴がありましたが。 須藤被告:直前に見ていた動画が関係しています。老人ホームで3人が転落死する事件で、殺害を認めた男のインタビューを再生していました。直前の動画に影響されて、その関連のものを見たくて検索しました。
■「殺人罪時効」「殺人自白なし」などの検索履歴も
検索履歴はあくまで趣味であり、野崎さんの事件とは関係ないと一貫して主張した。 今回の裁判で検察側が明らかにしたのは、須藤被告が事件の数日後に、行ったという検索の履歴。 その中には「昔の携帯通話履歴警察」、「遺産相続どれくらいかかる」。また、事件翌年には「殺人罪時効」「殺人自白なし」などの検索履歴があったという。
■須藤被告「もうちょっと、死に方を考えてほしかった」 12日判決
そして、被告人質問の最終日。須藤被告が終盤、口にしたのは… 弁護人:社長が目の前にいたら、文句を言ってやりたいと言っていましたが、今いると思っていってみてください。 須藤被告:もうちょっと、死に方を考えてほしかった。社長がこのタイミングで死んだせいで、私は何年も人殺し扱いなので。クソ。 20回以上にも及んだ裁判。須藤被告が野崎さんを殺害したという決定的な証拠は出てこなかった。 しかし、検察側は「犯人は被告以外に考えられず、財産や命を奪われた結果は重大」として無期懲役を求刑。 誰が一体野崎さんを殺害したのか…。判決は、12日午後1時40分に言い渡される。 (関西テレビ「newsランナー」2024年12月11日放送)
関西テレビ
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