「緊急事態宣言」西村担当相が会見(全文1)理美容、ホームセンターは継続を
飲食業が厳しい中で農水産物が余っている
それは食料品についても同じであります。食料品はもう在庫がいっぱいあります。むしろ飲食業が厳しい中で農水産物が余っているわけでありますので、まったく心配することはありません。買いだめ等、走られる必要もありませんので、ぜひこのことはご注意いただきたいと思いますけれども、しかしながら基本的対処方針に書かれていますとおり、人との接触を最低7割、極力8割まで減らすということを目指しています。それができれば専門家の皆さんの試算によれば、いわゆる実効再生産数というんですけれども、感染者が何人にうつすのかという、これが1を下回る、つまり1人が1人へうつさなくなりますので、新規の感染者の数が増加をしない、減少に向かうということであります。 そうした状況をつくるためにも、この1カ月間、ぜひとも国民の皆さんには人との接触を8割避ける、このことを目指して、ぜひ不要不急の外出を自粛し、活動を自粛していただく、このお願いをしたいと思いますし、今日の諮問委員会の場でも経団連の方も来られておられました。また経済財政諮問会議で中西会長にもお会いしました。あらためて私からも、この趣旨を申し上げて、多くの企業がBCPなど、事業継続プランですね、これを作って4割の従業員の方が不在でも継続していけるプランを作られています。でもこれでも足らないんです。ぜひ多くの皆さんにこのことをご理解いただいて企業の方々にももう一段の努力をお願いしたいということであります。
渋谷センター街の人出は約5割減
例えば、いいよ、あげてくれる? 実はこれまでも自粛をかなり行ってもらっていました。週末と平日で幾つかのデータから取っていますけれども、週末のデータで言いますと、渋谷のセンター街、よく報道もなされてます。かなりの数が減ってます。それでも49%です。これは3月8日の日曜日と1カ月後、つい先日の4月5日の日曜日を比べたものです。銀座周辺は67%まで落ちています。これも3月7日の土曜日と4月4日の土曜日を比べたものです。また山手線の利用率、乗客数ですね、これも前年と比較して、この3月28日、29日を比較したものですが7割減っています。 ぜひこのぐらいをもう一段、8割を目指すということでありますから、ぜひ目指していただきたいと。休日の、週末の外出自粛を皆さんに、それぞれの知事がお願いされてこういう成果が出てるんだと思いますけれども、平日はどうかと。新橋周辺の、これは3月6日金曜日と4月3日の金曜日、1カ月間で比べてみますと、これはドコモの位置情報の総合的なデータですけれども、4割減っています。都営地下鉄、これは1月20日の月曜日から24日の金曜日までのトータルと3月30日から4月2日までのトータルでありますけど33%減っています。山手線も2月上旬から3月30日、2月上旬と3月30日から4月3日までのそれぞれピーク時の比較をして4割減ってます。でもこれでも足らないんです。 もちろん人との接触ですから必ずしもこの乗客数とか出歩いてる人の数では測れない、必ずしも一致するものではありませんけれども、とにかく外出を自粛していただいて、この8割を目指すというところを国民の皆さんにはぜひもう一段の努力、ご協力をお願いしたいというふうに思います。