きょう(火)の天気 北日本は影響長引く 少しの雨でも災害に警戒 関東以西は猛暑と天気急変に注意 台風7号は週末に関東接近のおそれ
きのう東北に記録的な大雨をもたらした台風5号は熱帯低気圧に変わったが、動きが遅いため、北日本ではきょう13日も影響が残りそうだ。雷を伴って激しい雨が降り、大雨になる所がある見込み。特に東北の太平洋側では、少しの雨でも災害の危険度が高くなっているため、警戒が必要となる。一方、関東から西の地域は晴れる所が多いが、午後は東日本を中心に天気の急変に注意が必要だ。さらに、きょう未明には、新たな台風7号が発生した。
北日本は影響長引く 少ない雨でも災害に警戒
きのうは台風5号の影響で岩手県を中心に記録的な大雨となったが、その台風はきょう未明、日本海側で熱帯低気圧に変わった。ただ、動きが遅いため、東北や北海道では日本海側を中心に雨が続き、雷を伴って激しい雨が降る所もある見込み。特に東北の太平洋側ではこれまでの記録的な大雨で、地盤が緩んでいる所や増水している河川があり、危険な状況となっている。少ない雨量でも土砂災害や洪水災害の危険度が高まるおそれがあるため、土砂災害や河川の増水や氾濫、低い土地の浸水に警戒し、落雷や突風に注意が必要だ。
関東から西は相変わらずの猛暑 天気急変にも注意
一方、関東から西の地域では晴れる所が多く、夏空が続きそうだ。特に気温が高くなりそうなのは、甲府、名古屋、京都、大阪、久留米(福岡県)、佐賀で、予想最高気温は38℃。岐阜、大津、神戸、熊本などで37℃と、各地で危険な暑さが続く見込み。きょうも東北南部から沖縄にかけて、広く熱中症警戒アラートが発表されている。暑さの蓄積で体に疲れ溜がまっている可能性があり、体調を崩しやすくなっていると思われる。無理をせず、体に負担のかからない過ごし方をしたい。
また、この気温上昇によって、午後は大気の状態が不安定になり、天気が急変する所がありそうだ。特に関東甲信や東海など東日本の内陸部で発雷確率が高くなっている。晴れていても、急に雨雲や雷雲が発生し、激しい雨や雷雨になるおそれがある。空模様の変化に注意し、折り畳み傘など雨への備えをしておいた方がよさそうだ。
台風7号発生 週末に関東に近づくおそれ
きょう未明、日本の南で台風7号が発生した。台風は今後も発達しながら北上し、14日(水)の夕方から夜にかけて、小笠原諸島に最も接近する見込み。小笠原諸島ではきょうの夜から雷を伴って激しい雨が降り始め、波もうねりを伴って次第に高くなりそうだ。高波や大雨に警戒が必要となる。台風は今後も北上を続け、16日(金)ごろに関東など東日本の太平洋側に近づくおそれがある。お盆休みに直撃するような状況となるため、今後も台風情報や交通情報に注意が必要だ。 (気象予報士・多胡安那)