スタバの「紙ストロー廃止」にSNSで歓喜の声続出、来年1月からバイオマスプラ製を先行導入開始
カフェチェーン「スターバックス」(代表:水口貴文)が、店舗で提供するドリンクの飲用ストローの素材を「紙製」から「バイオマスプラスチック製」に切り替えると発表。2025年1月23日よりアイスビバレッジ(冷たいドリンク)の提供が多い沖縄県内の全32店舗にて先行導入し、2025年3月以降に全国の店舗でも通年のレギュラーストローとして順次導入される。 【写真】これまでのスタバの素材切り替え一覧 プラスチック資源削減へ向けての素材切り替えや廃棄物削減の取り組みを進めてきた同社は、2018年より石油由来のプラスチック製ストロー全廃を進め、2020年1月よりFSC認証紙製ストローの提供を開始。その後も、紙製カップへの切り替えやストロー不要な蓋の導入、樹脂製グラスでの店内ドリンクの提供などを推進してきた。 しかし、紙製ストローの導入に関しては、資源削減のメリットを踏まえた上で利用客の間では導入当初からさまざまな意見が飛び交い続けている。時間が経つにつれて徐々にふやけてしまうストローの感触や耐久性への不満、ドリンクの飲み心地や風味の変化に不快感を示す人々が多く見られるのが現状だ。 今回新たに導入されるストロー「Green Planet(グリーンプラネット)」は、こうした飲み心地の良さと環境負荷低減を両立するため、石油由来の資源に頼らず植物油などを主原料としている。そのため、紙製ストローと比べるとライフサイクル全体で二酸化炭素の排出を低減でき、店舗から出るストローの廃棄物量を半分近く削減できる見込みだという。また、海水中および土壌中に生息している微生物によって二酸化炭素と水に生分解されるため、プラスチック環境汚染問題の解決にも貢献できるとのこと。 新素材のストロー採用について、同社CEOの水口貴文は「お気に入りのビバレッジ(ドリンク)を楽しんでいただけるよう、飲み心地に関して、お客様からいただいたお声を真摯に受け止め、ストローの強度や耐久性の向上、素材について検討を重ねてきました。飲み心地の良さと環境負荷低減の両立を決して諦めることなく、新たに提供するグリーンのストローは、アイスビバレッジも多く提供している沖縄県内の店舗から先行導入し、全国に順次展開していきます」と述べた。 また、今回の発表を受け、X(旧ツイッター)上では瞬く間に話題となり、「紙ストロー」がトレンド2位に浮上(12月6日昼時点)。「これは朗報!」「紙ストロー使いづらかったから嬉しい」「他のお店も続いてくれないかな」など、新素材への切り替えについて肯定的な意見が多数寄せられている。主に季節限定のフラペチーノに使用される太い口径のストローについても、25年4月上旬をめどに沖縄県を含む全国の店舗で順次導入予定。