【球団担当が注目】2024年ロッテ 吉井監督が信頼する“先発3本柱” 昨季HR王&2度のHR王のW大砲で50年ぶりの勝率1位で頂点へ
WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で14年ぶりに世界一を奪還した去年の日本野球界。その世界一のチームの投手陣をまとめ、ロッテの指揮を執ったのが吉井理人監督です。 【画像】古巣・巨人とのオープン戦でファインプレーをして笑顔を見せたロッテ・ポランコ選手 シーズン中盤までオリックスと優勝争いを演じたものの、夏場以降に失速。終わってみれば15.5ゲーム差と大差をつけられました。 リーグ2位と好成績を納めたものの、投手陣はリーグ5位の防御率。打撃陣もリーグ4位の打率と投打ともにレベルアップが必要となります。 “発展途上の若いチーム”と吉井監督が表現するなか、今シーズンのスローガン「自分たちを超えてゆく。」を体現し50年ぶりの勝率1位でのリーグ優勝、14年ぶりの日本一を目指します。
■監督が全幅の信頼を寄せる若手“先発3本柱”の活躍が必須
今季、注目すべきは、開幕3連戦に登板予定の小島和哉投手(27)、種市篤暉投手(25)、佐々木朗希投手(22)の若手先発3本柱になります 開幕投手は2年連続で小島投手。昨季2年ぶり二桁勝利、3年連続規定投球回達成するなど先発投手の役割をこなしました。 春季キャンプではフォークボールの精度を高める他、昨季、投げていたボールとは違う2種類目のカットボールを習得。“左のエース”ではなく“チームのエース”として今季も活躍できるか注目です。
開幕2戦目は侍ジャパンにも選出された種市投手が登板予定。トミージョン手術から完全復活が期待された昨季は、自身初の二桁勝利をマーク。 メジャーに渡った千賀滉大投手、ダルビッシュ有投手が絶賛したフォークボールを生かし、三振を量産。終わってみればドジャースに移籍した山本由伸投手に次ぐ2位(157個)と奪三振力の高さを見せました。 今季、武器のフォークボールに加え、新球“ナックルカーブ”に挑戦している種市投手。初の投手タイトル獲得が期待されます。
3戦目には、“令和の怪物”佐々木朗希投手が登板予定。入団時に話し合ったという、「育成5か年計画」の最終年を迎える今季は、開幕へ向けゆっくりとした調整を続けました。 3月10日、17日に行われたオープン戦ではストレートが高めに浮くなど制球に苦しむ様子も見えましたが、24日の中日戦では、最速162キロをマークするなど、5回2安打無失点と修正。開幕にむけ調子を上げてきました。 吉井監督も「1週間に1回。しっかり元気な姿でマウンドに上がって、ゲームの半分以上を投げてくれたら」とフル稼働してくれることを期待。「1年間投げれば数字はついてくると思う」と自信を口にした佐々木投手。5年目の進化を見せるシーズンとなります。