山下智久は海外で通用するか ジャニーズ退所で「亀と山P」消滅か
スキャンダルで早まった?ジャニーズからの独立
まさにアメリカ進出をにらみ数年越しで上昇気流に乗りつつあったところに降って湧いたのが、前述の文春によるスキャンダル報道だ。山下と亀梨和也が未成年の女子高生モデル2人らが同席する場で飲酒し、山下はそのうちの1人と同じホテルに滞在したと報じられ、芸能界に衝撃を走らせた。ジャニーズ事務所は山下と亀梨に事実確認をした上で、相手が積極的に年齢を偽っていたため未成年とは認識していなかったと釈明、しかし事態を重く受けとめているとして亀梨に厳重注意と書面による反省、山下には一定期間の芸能活動自粛という処分を下した。 「あの報道があった時点で、『これで山下の独立が早まったね』という話は水面下で出ていましたね。海外志向が強く『THE HEAD』の現場でも通訳なし単身でロケに参加したと聞いていますし、いろいろ制約の多い大手の事務所にいるよりもフットワークの軽い環境に身を置きたかったのではないでしょうか。海外志向が強くなったのも、以前仲良しだった赤西仁の影響と言われていますが、ジャニーズを退所して苦労しつつも、やりたいことをやっている赤西を見て羨ましく思っていたのではと思います。そこにスキャンダルが重なって、一気に独立を強行したというのが流れかと」(民放放送局40代男性プロデューサー)
ジャニーズ退所で得られるものは?亀梨とのユニットは消滅か
2005年のヒットドラマ「野ブタ。をプロデュース」(日本テレビ系)から生まれた亀梨とのユニットも、今年「亀と山P」として再結成されたばかり。コロナで活動が延期となっていたが、楽しみにしていたファンは少なくない。今後「亀と山P」がどうなるかはまだ発表されていないが、山下の退所で自然消滅となる可能性が高まってきた。円満退所を額面通りに受け取ればユニットの継続もあり得ないことではないものの、当の山下が海外を拠点に新たな展開を目指していることを考えると消滅の可能性のほうが高いと思われる。この辺は“ジャニーズの山下”だから応援していたというファンにとっては残念なところだろう。 ジャニーズを退所することで、失うものもあれば得られるものもあるだろう。ジャニーズという日本の芸能界トップクラスの事務所で活躍すると、海外で勝負したいという願望が出てくるのは理解できる。しかし海外拠点の活動、それも欧米での活動は人種の壁もあり、そう簡単にはいかないのも事実だ。ただコネクションをつかんで海外の作品に出た、というだけで終わったのでは本人としても満足いかないだろう。出てから先、どんな評価を受けるかが勝負だ。それだけにチャレンジしがいもあるわけで期待するファンも多いが、山下の今後の活動が果たしてどう展開されていくのか、海外で実力が通用するのか、しばらく目が離せない。 (文:志和浩司)