関電・八木会長と岩根社長が辞任会見(全文2)会長職は当面空席に
関経連副会長・電事連会長の辞任理由は?
時事通信:すいません、時事通信の【サトウ 00:33:09】ですけれども、電事連と関経連の辞任についてお伺いしますけれども、先ほど電事連の会長と関経連の副会長を辞すると言いましたが、これは先方には伝えているのか、伝えているとしたらいつ伝えたのか、その結果はどうなったのか、何日付でお辞めになるのか。お2人にそれぞれ関経連と電事連、お辞めになる理由も教えてください。 八木:私が本日、関経連の松本会長のほうに今朝、お電話で辞任の申し出をさせていただきまして、速やかに関経連内の手続きを今、進めていただいてるところでございます。具体的な辞任の日はその手続きが完了次第ということになろうかと思います。 辞任の理由ということでは、今回の事態によりましてお客さま、社会の皆さまに対して会社の信頼を大きく失墜させ、そして多大なご迷惑をお掛けしたということでありますと、関西財界としての、関電として関西財界への活動というのは逆にご迷惑をお掛けすることになると判断いたしまして、辞任の申し出をさせていただいたということでございます。 岩根:本日、電気事業連合会の副会長のほうに辞任の旨、伝えました。電事連側の手続きについては電事連側で手続きを取ると申しておりますので、私は存じ上げません。本件は関西電力のみならず、電気事業全体の信頼を失墜させておりますし、電気事業の、他電力の原子力事業に対する不信感も非常に出てきているということで、本当に他電力さまには非常に申し訳ないことだというふうに思っております。 司会:よろしいですか。
善管注意義務違反なども辞任理由に含まれるのか
日本経済新聞:日経新聞の竹田ですが、社長と会長が辞任なさるのは社会に対する信頼の失墜というようなことをおっしゃっていたんですけれども、会社法とか民法で定めてる善管注意義務違反とか、忠実義務違反、取締役のそういう義務違反について、これがあったから辞めると、辞める理由、そういう違反があったというふうにお考えですか。 岩根:本件については、私も八木もそれぞれの状況に応じて経営判断ということを行ってきておりますが、こうした経営判断のプロセスにつきましても第三者委員会のほうで調査、評価されるというふうに考えてございます。従いまして、今回、私は当面の間、留任いたしますけども、それも基本的にそこの判断につきましては、私のこれまでの社長の経営判断のプロセスについては第三者委員の方が評価していただけると、そういう前提でこういう措置をさせていただいております。 日本経済新聞:違反はあったんですか、なかったんですか。 岩根:違反があったか、なかったも含め、第三者委員会の徹底的な調査を行っていただくということで、それに真摯に協力してまいりたいと考えてございます。 日本経済新聞:あと第三者委員会のところで、調査事項の3番目のところで、当時からこれまでの会社の対応というふうに書いてありますが、この当時というのは2011年のことを指してるんですか。それよりもさかのぼってのことまで含めて調査なさることになってるんでしょうか。 岩根:これは第三者委員会の先生方とまだお話ししてございませんが、前回の調査報告書にございましたように、かなり歴史的に古くから起こっておりまして、それの前例踏襲主義ということが原因であると前回の調査報告書に書いてございますので、私としてはずっと歴史をさかのぼって、この根本原因ということを、ぜひ第三者委員会の先生方にしっかりと調査、原因究明していただきたいというふうに考えてございます。 【書き起こし】関電・八木会長と岩根社長が辞任会見 全文3へ続く