国民栄誉賞を受賞決定 羽生善治氏が会見(全文)応援が前に進む原動力
どんなときに家族のサポートを感じるか
東京スポーツ新聞社:東京スポーツ新聞の【タカナシ 00:19:36】と申します。先ほどの囲み取材で、将棋に集中できるように家族がサポートしてくれているというようなことをおっしゃっていましたけれども、具体的にどんなときに、特に奥さまの協力を感じるんでしょうか。 羽生:そうですね、棋士というのは、なんと言いますか、普段は非常に地味というか、地道な活動というのが非常に多いわけなんですけれども、実際はかなり長丁場で体力とかも使いますので、その食事の面で気を付けてもらったりとか、あるいはタイトル戦のときには和服を着て対局するわけですけれども、そういうこともきっちりと準備をしてもらって、いつも万全の態勢で対局に臨めるように本当にきめ細かく神経を使って、気を使ってもらっているので本当にありがたいなというふうに思っています。 司会:最後の質問になります。
ずっとトップを走り続ける秘訣とは?
共同通信:共同通信の【イケマツ 00:21:03】です。羽生さん、19歳で初タイトル取られて、昨年、永世七冠と。今年48歳になりますけれども、ずっとトップを走っていらっしゃいます。この秘訣っていうのはご自身でどういうふうに思っていらっしゃいますか。 羽生:そうですね、自分自身がいつも思っているのは、例えばマラソンとかを走っていったときに、トップになる必要はないとは思うんですけれども、トップ集団にいるっていうことが非常に大事、常に大事なのではないかなというふうに考えています。で、その集団の中にいる中で切磋琢磨して、そのときそのときの、なんて言うんでしょうかね、流行のものであったり、最先端のものであったり、そういうものを取り入れていきながら前に進んでいくということを心掛けてやってきたつもりです。 司会:ありがとうございました。以上をもちまして本日の記者会見のほうは終わらせていただきます。皆さま本日はお集まりいただきましてありがとうございました。 (完)