国民栄誉賞を受賞決定 羽生善治氏が会見(全文)応援が前に進む原動力
国民栄誉賞と聞いてイメージするものとは
報知新聞社:報知新聞の【タカダ 00:15:30】と申します。羽生先生、おめでとうございます。国民栄誉賞と聞いてイメージするもの、あるいは過去に23個人と1団体が受賞してらっしゃいますけれども、イメージされる方あればその理由を含めて伺えますでしょうか。 羽生:そうですね、一番最初にイメージするのは野球の王監督、王選手です。というのは、ちょうど私が小学生ぐらいのころにホームランの記録ができるかどうかというようなことが非常に騒がれていた時期で、そういう意味ではやはり王選手というか、王監督が自分の中ではそうですね。ただなんて言うか、まさか自分自身がそういうような賞をいただけるようになるとは夢にも思っていなかったので、本当に今回の出来事は大変に驚いていますし、同時にありがたいことだなというふうにも思っています。 司会:ほか、ございますでしょうか。【**********00:16:55】。
将棋ファンなどの反応について
東京新聞:東京新聞の【ヒグチ 00:17:07】と申します。おめでとうございます。国民栄誉賞の受賞というのが、先ほどもありましたけど、国民に夢と希望を与えたという、そういうのが選考の基準になると思うんですけども、今、王監督の話が出ましたけども、ご自身がそういう人に夢や希望を与える存在、そういう将棋を指せているということについては、羽生先生はどういうふうにお感じになったでしょうか。 羽生:私自身は一生懸命将棋を指していて、実際ファンの方々がどんなふうに受け取ってくださるのかっていうのは、なかなか深く知るっていうことはないんですけれども、もし少しでもそういったことを感じていただくことができれば棋士冥利に尽きることだというふうにも考えていますし、そういうものがこれから先つくれるように、激励の意味も今回のお話にはあったんではないかなというふうに私自身は受け止めています。 東京新聞:もう1問なんですけど、そういうファン、将棋のファンの方とか、広く国民の皆さんとかから、永世七冠、そして受賞の話が出た辺りから、お祝いというか、反応というのは先生のほうに何かあったり、印象に残ったりっていうのがあったでしょうか。 羽生:そうですね、昨年、竜王戦が終わったあとから本当にたくさんの皆さまに祝福のメッセージ等をいただきまして、本当にこういう人たちの支え、応援があったからこそ達成することができたんだなということをしみじみと実感したときでもありましたし、やっぱりそれが自分自身もまたこれから先、前に進んでいく原動力にしなくてはいけないなというふうに思いました。 司会:ほか、ございますでしょうか。じゃあ奥の眼鏡の、女性の方。