「麻雀」に”スゴい異変”、じつは「小学校教育」「ビジネス」「介護」で”めちゃ活用”されている「意外すぎるワケ」…!
「介護の現場で」も麻雀!
講談社の少女漫画雑誌「なかよし」でも2023年10月号から麻雀マンガ「ぽんのみち」が連載開始。「麻雀×女子高生の日常」を描いた作品で、2024年1月期には同作のオリジナルTVアニメも放送されている。 そのアニメのスタートに合わせた「なかよし」2024年2月号の付録が「カード麻雀」。売れ行きも伸びたという。小中学生が読む少女漫画誌の付録でカード麻雀など、ものの10年前は想像もし得なかった。 また、2024年10月の日本テレビ系『情報ライブ ミヤネ屋』によると、今、小学生対象の麻雀教室が大人気だという。同番組では、東京および福岡で開催された「子供麻雀教室」の様子が取り上げられた。 主催は子ども対象の麻雀教室で最長の歴史を有する、1997年開講の「ニューロン子供麻雀教室」。近年は生徒の低年齢化が顕著であり、レベルも一気に向上しているとか。子どもの社会性が育つこと、および多世代間交流ができるなどの社会教育的側面に加えて、「麻雀のおかげで計算が早くなった」など、いわゆる学力の面でもプラスの影響がある、という声が上がっているそうだ。実際、同社が運営する「ニューロン麻雀スクール」(首都圏を中心に全国12校)でも、この5年ほどで新規会員のペースは2倍になっており、子ども会員の数も2000人を超えている。 介護の現場でも、麻雀を取り入れたデイサービスが広がっている。 たとえば、健康麻雀を取り入れた「脳トレ麻雀デイサービス」、ウェルチャオ。同事業は、麻雀店のチェーン経営を手掛けるマーチャオグループが新事業として立ち上げたもの。2025年1月には千葉県佐倉市の新事業所がオープン予定で、2018年の1軒目開業以降、これで首都圏6軒、京都に1軒の計7軒にまで増えているという。 「賭けない・飲まない・吸わない」健康麻雀はシニアにも大人気。実際、「賭けない・飲まない・吸わない」を合言葉とした「健康マージャン」には認知機能の向上や社会参画を促進する効果・効能があるとされ、厚生労働省主催の「全国健康福祉祭(愛称:ねんりんピック)」や、文化庁主催の「国民文化祭」の種目にも採用されている。 そんな背景を受けて2024年3月、明治安田生命保険相互会社は、「健康マージャン」を推進する「一般社団法人日本健康麻将協会」と、健康マージャンの展開に関する包括パートナーシップ協定を締結している。 この協定を背景に、明治安田生命は、日本健康麻将協会および明治安田生命が連携協定を締結している自治体と協働で「健康麻雀大会・教室」を全国で開催していくとのこと。麻雀が「人々の健康・福祉を支える地域づくり」のキーアイテムとなっているのだ。 小学生の社会教育から少女漫画の付録、高校生の大会に加えて就職活動から現役世代のビジネスシーン、さらには高齢者の介護や認知症予防にまで麻雀が活用されているというわけだ。 「論理的思考力」や「瞬時の判断力」、「対人ゲームとしてのコミュニケーション能力」に加えて「脳トレ的な認知能力」など、麻雀を通してトレーニングできる能力は数知れない。まさに麻雀版「ゆりかごから墓場まで」とでも言える状況が生まれているのだ。