【ホントに可能?】メルセデス製自動運転システムはどれほど進歩したか?時速95kmで走行しポップコーンを食べながら映画を観る?
ドライブパイロット95:実用上の制限
実際には、「レベル3」から95km/hまでの条件にはいくつかの妥協が必要であることがすぐにわかる。例えば、「ドライブパイロット95」は右車線でのみ作動し、トラックなどの他の車両を基準として利用できる場合のみだ。基準となる車両が95km/hより速い速度で走行すると、「ドライブパイロット95」は停止し、運転操作はドライバーに戻る。 ※ドイツでは左車線が追い越し車線 トンネルや工事現場が前方にある場合、必要なデータがすべて入手できる保証がないため、ドライブパイロットは解除される。高速道路に橋が連続している場合も同様だ。言うまでもなく安全が最優先される。最初のテストドライブでは少しイライラしたが、日常的な運転では、右車線に移動して交通の流れに追いつくことができる状況は十分にあるはずだ。 また、安全上の理由から、メルセデスは運転中の携帯電話やラップトップの使用を推奨していない。これらの機器がステアリングホイールの真ん前に置かれている場合、エアバッグによる保護が制限される可能性があるからだ。
ドライブパイロットのテクノロジー:冗長性による安全性
「メルセデス ドライブパイロット」は、冗長性のあるシステムアーキテクチャを採用しており、ステアリング、ブレーキ、車載電気システムなどの重要な機能が多重に保護されるようになっている。万が一の故障の場合でも、ドライバーへの安全なハンドオーバーが保証されている。 さらに、このシステムはカメラ、レーダー、超音波、LiDARなどの各種センサーを使用して、周囲の環境をリアルタイムでスキャンする。高精度な測位システムとデジタルHDマップにより、EQSは数センチ単位で正確な位置を特定でき、レベル3の運転の安全性がさらに高まる。
ドライブパイロット:2025年からのアップデートと利用可能時期
現在、「ドライブパイロット」は「メルセデスSクラス」および「EQS」のオプションとして提供されている。すでにドライブパイロット搭載車を所有する人は、最高速度を時速95kmまで引き上げる無料アップデートを購入することができる。このアップデートは2025年から提供される予定で、ハードウェアの変更は必要なく、無線またはワークショップ訪問時にインストールすることができる。メルセデスは将来的に、この技術を他のモデルにも提供していく予定だ。
結論
メルセデスはドイツにおける自律走行車の分野をリードしている。自律走行車が大衆向けに適したものになれば、それは大きな変化をもたらすだろう。そうなれば、誰もが渋滞にはまったときに、少なくともある程度の時間、運転の責任を放棄することができるようになる。今、メルセデスは米国や中国などのプロバイダーとの激しい競争に直面しているところだ。 メルセデスや他のドイツのメーカーがこのレースに勝つことを祈っている。それは、言うまでもなく、わが国の自動車産業の未来にとって重要なことだからだ。
Robin Horning
【関連記事】
- フェラーリ最後のV12?過ぎ行く時代へのオマージュ?それとも伝統?「フェラーリ12チリンドリに初試乗&レポート!
- 人気SUVは実験的なことはせず自分自身に忠実であり続ける 新型「アウディQ5」の性能&価格を含む全情報!
- 一日だけアメリカ大統領の気分で1965年式リンカーン コンチネンタル エグゼクティブリムジンに乗る スイートルームの乗り心地は?
- 【このバーンファインディング300SLなんぼ?】わずか29台製造の軽合金バージョン 希少なメルセデス300SLの価格は?絶句・・・
- 【このBMW3シリーズなんぼ】タイムカプセル&実質的に新車!たった1,582km走行の1996年製「BMW 320i」の値段は・・・?