【帰省ブルー】解消は「男性がカギ」専門家が提案する2つの方法…年末年始の「親子関係メンテナンス」どうする?
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帰省を憂鬱に感じる「帰省ブルー」。とくに妻が夫の実家を訪れる際に感じることがあるといわれています。家族の在り方などに詳しい立命館大学の筒井淳也教授は、帰省ブルーの解消には「男性がカギになる」といいます。報道局ジェンダー班の庭野めぐみ解説委員が詳しくききました。 *Podcastできく*【帰省ブルー】解消へ専門家が提案する2つの方法「男性がカギになる」|TalkGender
◾️「帰省ブルー」の背景に…“夫はゲスト”で“妻は手伝い”のイメージ
──夫の実家、妻の実家に家族で帰省するときに少し憂鬱になるという「帰省ブルー」はどうして起こるのですか? 配偶者の親や親戚に囲まれる環境で、気を使うこともあるし、話が合わないこともあると思うので、むしろ「何のストレスも感じない」という人の方が珍しい気はします。 ──特に妻が夫の実家に行く時に「帰省ブルー」になる人がいるというのはなぜでしょうか? 男性は、昔も今もどちらかといえば“ゲスト扱い”を受けていて、そう憂鬱になる要素はないと思います。しかし女性は、昔は男性側の“家に入る”“嫁に行く”という考え方が強かったので、男性の実家に行って、家事などのいろんな仕事が待っていることもあり得ます。 今は時代が変わっている最中なので、夫の親からしても、妻の側からしても、「家事した方がいいのかな?そうじゃないのかな?」と、そういった共通了解がない状態で、余計に気疲れしてしまうことがあると思います。 ──例えば夫の親から「座っていていいのよ」と言われて、「そうですか」と本当にこたつでずっと座っていたら、「ちょっとくらい手伝ってくれないかしら」と思われたり、あるいは思われているんじゃないかと気を使ったりして、どちらがいいかお互いわからないということですか? いっそのこと言ってくれた方が楽というのもありますが、さすがにそういう時代じゃないという雰囲気になってきています。そうすると、「これはやった方がいいのかどうか」と考えるのは本当に心理的ストレスになると思います。 時代的には、「義理の親との関係は基本的に他人だ」という考えにシフトしてきていますので、「男性も女性も同じようにゲスト」というパターンがこれから増えていくのではないかと思います。