子どもの勉強が進まなくてイライラ!親はどうサポートしたらいい? 4人の専門家がアドバイス
■勉強をスムーズにまわすための基本スタンスとは? 子どもの勉強のお悩みは多岐にわたるもの。どう考えて悩みを解決したらよいのか、サポートの基本的な考え方を4人のプロに教えてもらいました。 苦手と決めつけず、原因を見極める(加藤さん) 子どもは本来「勉強が苦手」なのではなく「うまくいかない理由を抱えているから進まない」がリアルな姿。脳には得意不得意の分野もあるけれど、働かせれば働かせるほど成長する。そのためにも原因を見極めて楽しみながら次々試してほしいのです。 学習の理想像をあてはめない(菊池さん) 「1時間くらい集中する」「自分で見直しをする」「興味をもって取り組む」など、親が考える学習の理想像を子どもに当てはめていませんか? そのイメージがあることで学びの機会が暗黒に。やりにくさの原因を子どもの姿から探すようにしましょう。(菊池さん) すぐに結論づけない。待つことも大事(白坂さん) 学習が進まない時「この問題ができていない」「ダメだ」と結論づけたくなる瞬間が多々あります。でも子どもが必死に考えている時は信じて待ってほしいのです。「解けた、解けなかった」は両方大事な経験。いちばん大事なのは「自分で考えること」です。(白坂さん) 子どもを観察し、相談して決める(石田さん) 勉強がうまくいかない場合、理由が必ずあります。すぐに対処法を探したくなりますが、一番大事なのは子どもを観察して原因を特定し、子どもと相談して対処法を決めること。「やりにくさ」にフォーカスすることで、お互い冷静に向き合いやすくなります。(石田さん) (取材・文/AERA with Kids編集部) ○石田勝紀/教育評論家 。教育デザインラボ代表理事。2016年からカフェスタイルの勉強会「Mama Cafe」を展開。全国で年間130回以上、累計1.3万人以上のママたちが参加。 ○白坂洋一/筑波大学附属小学校国語科教諭。全国国語授業研究会副会長。『例解学習漢字辞典』(小学館)編集委員。『子どもを読書好きにするために親ができること』(小学館)など著書多数。 ○菊池洋匡/中学受験専門塾「伸学会」代表 。「自ら伸びる力を育てる」というコンセプトで独自の授業を実施。最新刊に『小学生のタイパUP勉強法 小5までに身につけないとヤバい! 』(実務教育出版)がある。 ○加藤俊徳/株式会社「脳の学校」代表。脳科学者。小児科専門医。加藤プラチナクリニック院長。『思考のクセがわかる!脳のメカニズムについて加藤俊徳先生に聞いてみた』(Gakken)ほか著書多数。
AERA with Kids編集部