明治時代から続く伝統工芸「小沼ほうき」作りを学ぶ【長野・飯山市】
地域の伝統は子どもたちへと受け継がれています。飯山市で明治時代から作られている伝統的工芸品、小沼ほうきの作り方を、地元の小学生が学びました。 常盤小学校の児童が学校から地域の神社の一角にある建物にやってきました。 ここは「小沼ほうき振興会」のメンバーが毎週集まり、小沼ほうきを作る場所です。 ■鈴木芳美さん 「これがみなさんの」 ほうき作りを体験したのは4年生の10人。ほうきの材料になる「ほうき草」も自分たちで6月に種をまいて育てました。 ■鈴木芳美さん 「きょうは、このほうきを作りたいと思います」 小沼ほうきは豪雪地帯の冬の手仕事として、地域ぐるみで生産されてきました。丈夫で地元のスキー場や旅館でも愛用されています。 作業は振興会のメンバーから丁寧に手ほどきを受けながら進められます。 草を束ねて糸で強く引っ張り… 束ねた後は草を交互に編み込みます。 ■児童 「大変だった編むのが」 (Q力要る?) ■児童 「要らない」 そして最後の大仕事が余分な草の切断です。大きな包丁手を切らないように…ついに完成しました。 ■児童 「自分なりにはいいなと」 (Qお気に入りは) 「編み込み」 常盤小学校では、6年生も小沼ほうき作りに取り組み、今年は両国国技館に寄贈したそうです。 ■鈴木芳美さん 「結構上手に、初めてにしちゃ結構上手ですね。いずれ大人になって、これを継承してもらう形でできればいいなと思って」 ■児童 「この赤いひもがかっこいい。常盤小学校が閉校しちゃう前に、きれいにして家でも使いたいなと思っています」