「お母さんは一緒にやらないよ」子どもの“遅刻グセ”をなくした親が、あえてしなかったこと
子どもが「主体的」になる、親の関わり方 ~登校時刻に間に合わない!?~
子ども達が、これからの時代を幸せに生きていくためには、「自分の人生を他人任せにしない」主体的な姿勢がとても大切になってくると思います。 【漫画】「子どもの遅刻グセをなくした親がやっていたこと」を見る! 今回は長女みいちゃんが登校する様子について、ご紹介したいと思います。
みいちゃんが入学したのはちょうど新型コロナウイルスの影響で、全国の学校が一斉休校になった時期でした。 そのため入学式が行われないまま、分散登校で学校に行くなど、かなりイレギュラーな小学校生活の始まりだったと思います。 長すぎる春休みの間も、朝は6時15分に毎日自分で起床していたみいちゃんでしたが、起きてからはゆっくり過ごすことが日課になっていました。 緊急事態宣言が解除されて、通常の学校生活が始まってからも、なかなか切り替えが難しく、のんびりしていたみいちゃん。
「学校に時間通りに行くのは子どもの課題」と思っていたため、ある程度ペースがつかめてきたタイミングで、「明日からは、みいちゃん一人で準備して出発しようね」と伝えました。
しかし、子ども一人で時間通りに出発するというのは思いのほか難しく、その姿を見守る親としては、相当な葛藤がありました。
「お母さんは一緒にやらないよ」と宣言して、子どもに出発を任せた段階で、どんな結果になっても、親は口出しせず、子どもを見守ろうと心に決めていました。
しかし、いざ子どもに任せてみて、明らかに遅刻しそうになってくると、「このまま失敗させていいのか」「登校班のメンバーに迷惑をかけていいのか」「まだ、子どもに任せるのは早過ぎたのか」と様々な気持ちが湧き上がってきました。
そこで、「じゃあ、いつになったら、子どもに任せられるのか?」と自分に問いかけた時、「今日任せられなかったら、たぶん明日も明後日も任せられないな」と思ったんです。
とても辛い決断でしたが、遅刻しそうなみいちゃんに、「早く準備しなさい」とは言いませんでした。
その代わり、「失敗を繰り返さないために、どうすればいいか」みいちゃん自身が考え、対策を実行するサポートは全力で行いました。