どんなに忙しくても、23時前に就寝すべき理由とは?東洋医学の観点から、睡眠の効果を解説
厚生労働省が公開している令和2年「患者調査」によると、気分(感情)障害(躁うつ病を含む)の総患者数推計値は約20万人とのこと。メンタルヘルスの問題を抱える人が増える中、「日常の小さな養生で<強い心>が手に入る」と語るのは、漢方養生指導士で、登録者数10万人超の漢方養生YouTuber・ロン毛メガネさん。今回は、ロン毛メガネさんの著書『読むだけでメンタルが強くなっちゃう漢方養生の本』から、東洋医学の基本知識や、すぐに実践できる<養生>の方法などを紹介します。 【書影】日々の小さな養生で「強い心」が手に入る方法『読むだけでメンタルが強くなっちゃう漢方養生の本』 * * * * * * * ◆「いい睡眠」は「いい人生」をつくる 睡眠も養生なの!? と思うかもしれないですが……。 そうです! 睡眠ほどいい養生はない! といっても過言ではないです。 ただし、ただ寝ればいいというわけではありません。 睡眠時間に関しては、「短いほうがいい」「長いほうがいい」「6~8時間が一番いい」「シンデレラタイムは嘘だ」……などなど、様々な説がありますが、ここでは東洋医学でおすすめする睡眠の取り方をご紹介します。
◆東洋医学がおすすめする睡眠の取り方 それは、四季に合わせた睡眠を取ることです。 四季によって、太陽が沈むのが早い秋冬は早めに寝る、沈むのが遅い春夏は少し遅めに寝る、そして、どの季節も、太陽が昇ってきたら起きる。 これが一番、自然に沿った形だと考えています。 一番理想的なのは、23時前に就寝して、秋冬ですと朝の6~7時に起きる、春夏は5~6時に起きることですね。 こうやると、睡眠時間は6~8時間ほどになります。ちょうどいい計算です。
◆私が「23時前就寝」をおすすめする理由 特に就寝時間は、23 時前のほうがいい。 なぜかというと、夜の23時~午前3時の間は、気血が臓腑に戻って翌日のために備える時間だから。 東洋医学では、この時間帯は、肝胆が活発化すると考えられているんですね。 だから、この時間までに眠ることは、美容にもいい効果を及ぼすのです。 また何より、この時間は体の補修やデトックスをする時間なので、体力や疲れを回復する効果はバツグンです。