人の意見に従うと不幸になる? “ストレスのもと”を断ち切るために重要な3つのこと
私たちの日常はストレスを感じることばかり。家、職場、など場所を問わず、いつでもストレスにさらされています。けれど、ストレスを本当に『ゼロ』にしてしまうと、成長する機会を逃してしまうことも。 そこで今回は、精神科医・樺沢紫苑さんの著書『ストレスフリー超大全』から、誰しもが悪いストレスを感じやすいテーマを深掘りし、「科学的なファクト」と「今すぐできるToDo」をご紹介します。 ファクトをつかみ、ToDoを知れば、悩みの9割は解決するとのこと。あとは行動するのみ! 「自分が、自分が」という人には要注意! 信頼できる人と信頼できない人の見極め方
人の意見に流されない方法
「周りの人の意見に流されてしまう」 「人に言われたことを受け流すのが難しい」 「親や上司、立場の強い人に言われると反論できない」 「態度の強い人の意見に押し切られる」 日本人の多くは、人の目を気にして生きていると思います。ある調査によると、「多数派の意見に流されやすいほうだ」と答えた人は、全体で30.7%。30代女性では、41.0%にも及んでいます。自分の意見や考えをなんとなく持っていても、人の意見に流されずに、自分で判断、決断できるという人は少数派です。「周りの人の意見に流されてしまう」というあなたは、まったく普通なのです。
【ファクト①】人の意見に従うと不幸になる
他人の意見のまま生きることは、他人の人生を生きるということ。他人の人生を生きることは、時間の無駄、人生の無駄です。 人の意見に流され、人の意見に従って生きるのをやめるにはどうすればいいのでしょうか。まず、人によって「言うこと」がまったく違うことを知っておきましょう。 あなたのお父さんが言うこと、お母さんが言うことは違います。あなたの妻(夫)が言うことも違う。友人のAさんが言うことも違うし、友人のBさんが言うことも違う。ご近所さんのCさんとDさんが言うことも違う、 テレビや雑誌に書いてあることもさまざまです。 誰もが、自分の価値観で、自分の意見や考えを好き勝手に述べて、あなたに押し付けてきます。その種々雑多な意見に迎合するようにやっていくと、こっちにもいい顔をして、あっちにもいい顔をしなければいけません。しかし、現実的にはそんなことは不可能です。ある人の意見を参考に行動すると、別の人からは必ず「そうじゃない」と言われてしまいます。 あなたの周りに、10人の親しい人がいるとすれば、10人全員にいい顔をするのは不可能です。10人の意見を真に受けて聞くと、ある人は「左に行け」、ある人は「右に行け」、ある人は「まっすぐ行け」と言います。結局、どっちに行っていいかわからなくなり、迷走した人生になります。 迷走しないためには、目標を決めて一直線に進む必要があります。方向性も定まらず、右や左にフラフラ進んでいては、いつまで経っても目標に到達することはできません。 あなたの時間は限られている。 だから他人の人生を生きたりして無駄に過ごしてはいけない。 ― スティーブ・ジョブズ(アップル創業者)