人の意見に従うと不幸になる? “ストレスのもと”を断ち切るために重要な3つのこと
【ToDo②】書くことで「自己洞察力」を鍛える
「自分の意見をしっかりと持とう!」と言われても、「自分のやりたいことがわからない」「自分の考えや意見がない(わからない)」という人は多いでしょう。自分の考えを明確にするためのトレーニングが、アウトプットです。 アウトプットとは、「話す」「書く」「行動する」です。言葉に出すことで、思考、思索は前に進み、実際に行動することで、その考え、判断がよかったのか、悪かったのかも明確になります。 自己洞察力を鍛えるおすすめのトレーニングは「日記を書く」ことです。今日あった楽しかった出来事を文章として表現するのです。 自分のノート、日記帳に書いてもいいですが、SNSに投稿することで、さらに効果は高まります。他人が見る、他人に批判されるかもしれない緊張感が、あなたを真剣にし、アウトプットの効果を高めるのです。 ニュースについて、自分のコメントを数行書いて「シェア」「リツイート」するだけでも、自分の意見を明確にするトレーニングになります。 今の自分の考えや感情、気持ちを「文字」にする。これを毎日続けていると、「自分の考え」を「文字」や「言葉」で表現する能力が高まります。 「今の自分が何を考えているのか?」 「自分は、何をしているときが楽しいのか?」 自分の得意・長所がわかるようになると、「自信」もついてくる。自分自身を客観的に観察できるようになってくる。結果として、自己洞察力が鍛えられるのです。 普段からさまざまな問題を考え、自分なりの「最適解」を用意しておく。何も考えていない人は、反論もできないので相手の意見に流されるしかありません。 文章を書くことで、自己洞察力を深めておく。「自分の意見」を持っていれば、いつでもそこに立ち返ることができ、人の意見には流されなくなります。
【ToDo③】「事前に書いておくだけ」で流されなくなる
6人が参加する会議で、プロジェクトの賛成・反対の採決をする場合を考えましょう。順番に意見を聞いていくと、「反対」「反対」「反対」と3人連続で「反対」が続いたとき、その次に意見を言うあなたは「賛成」と思っていても「賛成」と言えるでしょうか。おそらく同調圧力に屈して、「反対」と言ってしまうはずです。なので、会議で採決をする場合、「口頭」で投票するのはやめたほうがいいと言われます。 では、どうすればいいのでしょうか。最初に紙を配って、「賛成」「反対」を記入してもらうのです。次に、1 人ずつ自分の紙に書いた「賛成」「反対」を読み上げてもらいます。そうすると、同調圧力とは無関係に、全員が紙に書いた通りの意見を述べることができるのです。 事前に自分の考えや結論を、紙に書いておくだけで「同調圧力」の影響を回避できます。人の意見に流されなくなるのです。 たとえば、会議などで自分の意見を求められる場合、自分の発言の要旨を紙に書いて準備しておきます。あとは、それを読めばいいだけです。 よく患者さんで、「先生の前に座ると、緊張して、言いたいことが言えません」と言う人がいます。そんな人には、「伝えたいことを事前にメモに書いてきてください」と言います。実際に患者さんはメモに書いてくる。「それを、そのまま読んでください」と言うと、患者さんはそれを読みます。こうするとどんな患者さんでも、緊張や圧力に負けずに、伝えたいことをストレートに伝えられるのです。 「紙に書くだけで周囲の影響を受けない」、そんな調子の良いことがあるのかと、まだ疑問を抱く人は、テレビの国会討論を見てください。 質問に答える大臣は、野党議員の激しい質問や野次に動じることなく、よどみない口調で答弁しています。それは、官僚が事前に準備した回答を読んでいるからです。 準備したものを読む。それが、周りの影響を受けない最強の方法です。