人の意見に従うと不幸になる? “ストレスのもと”を断ち切るために重要な3つのこと
さらに学びたい人は
『決断力』(羽生善治著、KADOKAWA) 難易度★★ 天才的な能力を持つプロフェッショナルやアスリートはたくさんいますが、自分の「脳」や「体」で起きていることを、客観的に分析し、言語化して他人に伝えられる人はほとんどいません。棋士の羽生善治名人は、それができる数少ない人だと思います。一手一手がすべて「決断」から成り立つ将棋の世界。重大な決断をどう行っているかは、非常に興味深いです。私がおもしろかったのは、羽生名人ほどの人でも“「一手詰め」を見逃す”といった基本的なミスをする、という告白。重要なのは、間違った決断をした後の対処法なのです。ミスや失敗を引きずらないことで、状況が打開できるそうです。多くの「気づき」にあふれた1冊です。同じく羽生名人の『大局観』と合わせて読みたい。 ▼著者プロフィール▼ 樺沢紫苑(かばさわ・しおん) 精神科医、作家。1965年、札幌生まれ。1991年、札幌医科大学医学部卒。2004年からシカゴのイリノイ大学に3年間留学。帰国後、樺沢心理学研究所を設立。「情報発信を通してメンタル疾患、自殺を予防する」をビジョンとし、YouTubeチャンネル「樺沢紫苑の樺チャンネル」やメルマガで累計100万人以上に精神医学や心理学、脳科学の知識・情報をわかりやすく伝える、「日本一アウトプットする精神科医」として活動している。 今回紹介したのはこちら! 『精神科医が教える ストレスフリー超大全 ―― 人生のあらゆる「悩み・不安・疲れ」をなくすためのリスト』 樺沢 紫苑 著/ダイヤモンド社