「自衛隊の音楽隊員」を目指しているという娘。「給料」はどのくらいでますか? また、一般の自衛隊員のような訓練や仕事もしているのでしょうか?
自衛隊には「陸上自衛隊」「海上自衛隊」「航空自衛隊」の3種類があり、それぞれに防衛大臣直轄の音楽隊と呼ばれる組織があります。おもに、儀式や式典などで演奏を披露することが仕事になるようです。 その際に、一般の自衛隊員と比べて、音楽隊員の場合は給料や待遇が異なるのか気になる方もいるでしょう。 そこで今回は、自衛隊でありながら音楽隊員として働く方の給料や仕事内容を解説します。自衛隊の音楽隊員になる方法もご紹介しているため、参考にしてください。 ▼扶養内で働いてるけど、労働時間が「週20時間」を越えてしまった!「社会保険」に加入する必要はある?
自衛隊の音楽隊員の給料はどのくらい?
自衛隊の音楽隊員の給料は、基本的にほかの自衛隊員と同じ給料体系となっています。そのため、音楽隊員だからという理由で、特別手当が出るなどの給料に差が生まれることはないようです。 年代別における自衛隊員の平均年収は、表1の通りです。 表1
※防衛省・自衛隊 自衛隊帯広地方協力本部「自衛官募集」を基に筆者作成 基本的には年齢が上がるにつれて、平均年収も高くなる傾向があるようです。さらに、自衛隊員の方は、毎月の給料やボーナス以外にも手当が支給されるようです。例えば、自衛官候補生で入隊した方が3ヶ月後に2等陸士になった場合は、約20万円の一時金がもらえるとされています。
自衛隊の音楽隊員の仕事内容
自衛隊の音楽隊員のおもな仕事内容は、以下の通りです。 ●儀式や式典での演奏 ●広報演奏 ●自衛隊員の士気高揚 天皇即位や外国要人来日などの国家、国際的な行事で演奏を行います。さらに、儀式や式典だけでなく、一般国民向けに自衛隊の活動を理解してもらう目的も含まれるようです。 例えば、民間のイベントで演奏したり、町の会場でコンサートを行ったりなどがあげられます。また、自衛隊内部の士気を高めるためや、激励などの意味合いで行われる場合もあるようです。 しかし、自衛隊の音楽隊員は演奏活動だけを行っているわけではありません。小銃射撃や格闘技術の基礎的な訓練、災害時の派遣活動など、一般の自衛隊の任務も行います。