NY連銀総裁、さらなる利下げを予想 「金融政策なお制約的」
Michael S. Derby [ニューヨーク 2日 ロイター] - 米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は2日、インフレ鈍化が続くに伴い米連邦準備理事会(FRB)はさらなる利下げを実施する可能性が高いとの見方を示した。 ニューヨークで行った講演で「インフレ率の2%目標への持続的な回帰を支えるため、金融政策は依然として制約的な領域にある」と述べた。 今後については「時間とともにより中立な政策設定に移行し続けることが適当になる見通しだ」とした上で、「政策の道筋はデータ次第だ。過去5年で学んだことがあるとすれば、見通しは依然として不確実性が高いということだ」と述べた。 利下げの時期や今月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げが行われるかどうかについては明確なガイダンスを示さなかった。 足元の経済は「良い位置」にあり、労働市場は「強い」との認識を示した。インフレ率は目標の2%に向けて徐々に低下し続けると予想しつつ、不安定な道のりになる可能性もあるとした。 今年の米経済成長率は2.5%以上、「今後数カ月間」の失業率は4─4.25%、今年のインフレ率は2.25%になると予想。雇用市場が物価上昇圧力になる可能性は低いと述べた。